2019年10月2日水曜日

YALOVA MTB CUP:レースレポート


大会名:            YALOVA MTB CUP
開催日:   2019929
開催場所:  トルコ・Yalova
カテゴリー: UCI Class1
リザルト:        9
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

3週間の海外遠征最後となるレースをトルコ・Yalovaで迎えた。
去年も訪れた場所であるので生活もすぐに落ち着き、連戦と移動で疲労気味であった体調もすぐに回復。レースまでの1週間をストレスなくトレーニングに励むことができた。今回のレースではUCIポイントを取るだけでなく、格上の選手に引けを取らずに少しでも長く先頭パックで展開していくことが大きな目標である。昨年のレース展開を思い出しながら良いイメージを作りあげていき、非常に楽しみな気持ちでレースに臨んだ。

コースはスタートしてすぐに短く登り、その後の砂利道での下りはとてもハイスピードで最高速度は70km/h近くにもなる。後半は激登りを含むシングルトラックのアップダウン。スピードの変化が激しく一定したリズムで走るのが難しいコースであった。
去年のレース経験から1周目に先頭パックでスピードが上がる区間も予想できたので、アタックポイントを確認しながら念入りに試走した。最高気温は25℃ほどで暑さが気になるほどではなく、完全にドライコンディションでの7周回でのレースとなった。

スタートは2列目から。UCIクラス1ということで今回のレースもギリシャやポルトガル、イタリアなどから強豪選手が参戦し、昨年より速いペースでレースが展開されることは間違いない。スタートはすぐに緩い右コーナーがあるが、スピードの出易いアウト側ほど砂利が浮いていて滑りやすかった記憶があるのでイン側を選択。これが功を制し、すぐ隣の選手が落車したのをギリギリで避けることができた。ハイスピードな下りはライン取りに自信があったのでノーブレーキで攻めて順位を上げ、先頭パックの後ろの7番手ほどの位置に付ける。



登り始めは踏み過ぎないようにし、下りに入る前の重要な位置取り争いにしっかりと対応できるようにしながら順位をキープ。激登りには先頭パック後ろの7番手の位置で入ることができたが、ここでトップ選手のパワフルな登りに対応できずに離されてしまった。さらに後ろから3人のパックに抜かれて10番手に後退するが、まだまだ前に選手は見えている状況で1周目を通過。ラップタイムは去年より30秒ほど速かったが、やはりレース全体のスピードが去年より上がっている。

2周目。10秒ほど前に3人のパックが見えているが、最も力の差の出る激登り区間で再び差を広げられてしまった。3周目にはトルコの選手と10位パックになってレースを進めていく。この選手は自分がスピードを落としがちな登り終わりや平坦区間で積極的にスピードを上げてくるので一緒に走るのは苦しいが、競り合うことで良いペースでレースを進めることができた。下りと激登り区間は自分の方が速いので前に出て走るようにし、トップ5の選手と変わらないラップを刻めているようだがなかなか選手が見えてこない。やはり2周目に大きなパックにつけなかったことが悔やまれる。

激登り区間ではレース序盤はダンシングで登っていたが、確実にタイヤのグリップを得るためにシッティングに切り替えてみると速く登れるようになった。トルコの選手に僅かに差を付け、その後のシングルトラックの下りを思い切り攻めてリードを広げる。

残り2周回。再びトルコの選手とパックになってしまったが、前にはカザフスタンのキリル選手が見えてきた。追い抜いて9位に上がる。3人パックで残り1周に入った。

確実にこのパックで先頭を取ってゴールすることに集中。先ほど差を広げることができた激登りとシングルトラックの下りが自分にとっての勝負どころであるので、その区間まではトルコの選手の後ろで待機。何度もアタックして引き離そうとしてくるが反応することができた。そして狙い通りに激登り区間で前に出て数秒の差を付け、シングルトラックを攻めてリードを広げる。ゴールまで全力で走り切り、9位でのゴールとなった。


トップの選手とは力の差を感じたが、2周目の位置取りがもっと上手くできれば7位までは十分に狙えたレースであった。自分は2周目〜最終周回までラップタイムに殆ど変動がなく良く言えばイーブンペースで走れているが、トップの選手は前半3周回のタイムがズバ抜けて速い。後半は自分と同じペースまで落ちてはいるが、結局は前半に着いた差がそのままゴールまでのタイム差となってしまっている。しかしながらゴールタイム自体は去年より2分以上速く、スタートからの位置取りや勝負所での駆け引きなど成長を感じられた点はたくさんあった。今回得た課題克服に努め、もっと強い走りができるように精進していきます。

3週間に渡る長い海外遠征でしたが、たくさんの方々に支えられて無事に怪我なく終えることができました。いつも応援いただく方々に感謝しています。ありがとうございました。

今後とも宜しくお願い致します。

TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時

使用機材
バイク         ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com/bikes/xr9.html
サスペンション  SR SUNTOUR AXON

コンポーネンツ   SHIMANO XTR  M9100シリーズ(http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(ブラックレッド)
                                   (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com)        
サングラス            OAKLEY 
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース中:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

メーター       Pioneer SGX CA-600 http://pioneer-cyclesports.com/jp/
ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp


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