大会名: Salamina
Epic S2
開催日: 2019年10月14日
開催場所: ギリシャ・サラミナ島
カテゴリー: S2
リザルト: 13位
天 候: 晴れ
コースコンディション: ドライ
ギリシャ・サラミナ島での4日間のステージレースが始まった。
レース内容は第1ステージから最終日まで毎日違うが、最終的な成績は4日間の総合タイムで決まる。機材トラブルはもちろんのこと、体調面でも大きく崩れることが許されない非常にハードな4日間。しかしながら今年で6回目のステージレースということで既に豊富な経験も得られている上に、ここサラミナ島でレースをするのは今年3度目なので地の利も十分にある。このレースに向けてしっかりと調子を上げてくることもできているので身体の動きは良く、自信を持ってレースに臨んだ。目標のトップ10以内のリザルトでフィニッシュするためには、最も距離が長くタイム差が付きやすい2日目のマラソンステージが特に重要となってくる。
【第1ステージ XTT 10km 24位】
初日はいつも通りXTT。1分おきに選手が一人ずつスタートしていくタイムトライアルレース。
苦手としている種目であるので、自分にとっては順位よりもいかにトップの選手とのタイム差を抑えるかが重要。
1分前にスタートした平野選手を追いかける形でコースイン。脚は軽く、かなり良いスピードで最初の登りをこなした。中間地点までは速いペースを維持できていたが、だんだんと呼吸が苦しくなってきてしまい失速。調子の良さからオーバーペースで入り過ぎてしまっていた。
コース後半、タイム短縮には重要となる長い登りで踏み込むことができない。そのままゴールとなって順位は24位。トップとの差は約3分。2分以内に抑えたかったので残念な結果となってしまった。もう少し前半は自制して抑えて入れていればタイムは伸びたと思うが、いつもスタートの動きが課題の自分にとってはオーバーペースになるほどに前半から動けているというのは良い状態とも言える。今日のレースで身体にしっかりと刺激も入ったので、明日のマラソンステージでの逆転を狙いたい。
【第2ステージ XCM 66km 12位】
4日間で一番重要なマラソンステージ。普段のXCOの倍以上となる距離とレース時間ためにタイム差が付きやすく、ここでの失敗は許されない。自分は得意種目でいつもマラソンステージの成績が一番良いので、今日でしっかりとトップ10まで順位を上げたいところ。理想のレース展開をしっかりとイメージして臨んだ。
パレード走行が終わると同時に急な登りに入り、集団のスピードは一気に上がっていく。3時間越えの長丁場のレースではあるが、ゴールまで単独ではなく集団で展開した方が圧倒的に速いため、ここで良いパックに付けることが非常に重要。2月に同じ場所でレースをした時はあっという間に最初の登りで千切れてしまったが、今日は身体の動きは良く16位パックとなる4人集団に付けることができた。世界選手権を30位で走るイスラエルの選手も含まれており、非常に良いペースでレースを進めていく。身体に余裕はあったが、あえて先頭を引きすぎないようにして体力を温存。前から落ちてきた選手を拾う形で順位を上げていき、トップ10も狙える位置まで上がってきた。25kmのコースを2周回するレイアウトだが、体に余裕があり最初の1周はあっという間に感じた。この場所でのレースは3度目ということでコースを熟知できていることも大きい。
2周目。登りに入れば8位までの選手はすぐ近くに見えている。一気に差を詰めたいところだが、予想以上の暑さもあって身体が脱水気味。脚が攣りそうになりながらも前を追いかける。長い登りでなんとか9位パックとなる3人の集団に追いついたが、その直後に一番キツい登りが始まったために耐えきれずに千切れてしまった。単独での走行となって速度が落ちてしまう。ラスト5kmで後ろから選手が迫ってきたが、下りを攻めて再び差を開くことができた。追いつかれないように短い登りでアタックを繰り返す。前に選手も見えてきたので明日以降に逆転するためにゴールまで全力で走り切る。そのまま12位でのゴールとなった。
2周目にもう少し早めに9位パックに追いついていれば集団の後ろで休めたので、シングルリザルトも狙えたかもしれない。それを思うと悔しいが、現状の力は全て出し切った今シーズンベストなマラソンレースだったと言える。総合順位も13位まで上げることができたので、明日のXCOで更に上位を狙いたい。
【第3ステージXCO】
3日目はXCO。多くの選手が普段はXCOを主戦場としているので、ここでの上位リザルトは大きな自信にもなる。また総合成績としても逆転のチャンスは実質今日しかないと言えるため、集中して臨んだ。昨日と同じで前半にいかに良いパックに付けるかが大事となる。
3列目からスタート。かかりは良いが昨日の疲労で既に最初の登りから脚が重い。先頭パックはあっという間に見えなくなってしまったが、なんとか昨日と同じ15位パックに付けることができた。
2周目から少し身体も楽になり始め、集団での高速なレース展開を楽しむことができた。昨日も一緒に走ったイスラエルの選手は登りが強く、スイスの選手は細かいコーナリングがとても上手く、そこで開く微妙な差を縮めるために体力を削られてしまう。4人パックのままレースを進めていくが、昨日のように前から落ちてくる選手はいないので順位は変わらず15位パックのまま。
ラスト2周回。思い切って最初の登りで仕掛けてペースアップ。一人を千切ることはできたが集団からは抜け出せず3人パックのままラスト1周回へ。平坦区間は牽制で相当にペースが落ちた後、登りで一気にペースが上がる。前の周回でのダメージもあってペースアップに対応できずに遅れてしまった。17位でのフィニッシュとなった。
スタートから15位のパックに付けた点は良かったが、そこから前に選手が見えてきた時に一人で抜け出す力が必要であった。集団のスピードに頼ってしまっていたので、結果的に最後は牽制状態となって前の選手とのタイム差が開いて勿体ない形となってしまったように思う。
ワールドカップで完走することが当たり前のレベルの選手たちとの競り合いの中で得るものは非常に多く、貴重な経験を得ることができた。
総合成績は変わらず13位だが、明日もチャンスがあれば積極的にチャレンジしていきたい。
【第4ステージXCC 20位】
いよいよ最終日のXCC。30分のショートレースで順位を変動させることは難しい。
一番の目標はトラブルなく無事にゴールすることである。
ウォーミングアップでは前日より少し脚が軽い感覚があったのだが、レースが始まると悲しくなるくらいに動かなかった。集団の最後尾のパックになんとかつけたが、2周目の登りで早くも千切れてしまった。
単独になってしまったが、総合成績を逆転されないように現時点で最大限の力を出し切ってゴール。順位は20位。総合成績は13位のままで、UCIポイントを18点獲得した。
4日間のレースが終わり、中3日の休息を挟んで再びステージレースが始まります。
次戦はさらにレベルの高いレースとなりますが、今回達成できなかったトップ10入りに向けてしっかりと準備していきます。
日本からの応援、サポートをいつもありがとうございます。
今後とも宜しくお願いします。
TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時
使用機材
サスペンション SR
SUNTOUR AXON
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-5(ブラックレッド)
サングラス OAKLEY
Jawbreaker(PRIZM ROAD)
レース中:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
VAAM
レース後:リカバリーメーカーゼリー
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