2018年10月8日月曜日

Yalova MTB Cup:レースレポート


大会名:            Yalova MTB Cup
開催日:   2018107
開催場所:  トルコ・Yalova
カテゴリー: UCI Class1
リザルト:       8位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよ迎えたトルコ遠征のラストレース、そして今年のMTBシーズン最後となるレースをトルコ・Yalovaで迎えた。今回もUCI Class1となっており、ポイント獲得と同時に先週の成績(8位)を上回るレースをすることが目標である。このトルコ遠征の初戦と第2戦でワンツーを独占したロシアの選手は今回のレースには出場していなかったが、新たにデンマークからU23のワールドカップで表彰台に上るレベルの選手が3人招待されている。他にもここまでの2戦で自分の前でゴールした選手が4人ほどいるため、前戦を上回る内容の走りをしなければ達成が難しい目標と捉えていた。トップの層が厚くなった分、先週よりもハイスピードな展開なレースとなることは間違いない。

コースはこれまでの3戦の中で最も登りがキツいコース。前半は斜度の比較的ゆるいハイスピードな砂利道で下りでの最高速度は70km/h近くにもなる。一方後半は斜度が35%にもなる激登りを含むシングルトラックのアップダウン。激登り区間で脚が無くなってしまうと、前半区間でスピードが乗らないのでラップタイムが伸びないことが想像出来る。スピードの変化が激しく難しいコースだ。周回数は7周の予定だったが、スタート5分前に8周に変更になったと伝えられる。トルコでは予定通りの周回数でレースが始まることの方が少ないような気がしている

30名ほどの選手が並ぶ中、2列目からレースがスタート。デンマークの選手の後ろに付けていたので、うまく流れに乗ってここ3戦で最も良いスタートが切れた。5〜8番手ほどで先頭集団に付いていき、最初の砂利道をこなしていく。集団で超ハイスピードの下りをこなすのはかなり怖かったが、ここで遅れるわけにはいかないのでギリギリまでブレーキを我慢して食らいつく。砂利の登りに入ると目の前のデンマークの選手がタイヤを滑らせて止まってしまい、後ろにいた自分も前に詰まって足をついてしまう。この一瞬のミスで一気に脚にきてしまい、先頭集団から僅かに遅れてしまった。このミスを取り返そうと平坦区間と激登りで踏み込むが、思っていたようにペースが上げることができない。逆に3人の選手に抜かれてしまい、順位を11番手に落として1周目を終える。



2周目。さらに後ろから2人の選手に追いつかれてしまう厳しい展開。平坦区間で一度後ろについて回復し、激登りの区間に入る前に先頭に立つ。脚に負担を集中させないようにダンシングで上半身の力も使いながら登るようにしていたが、上手くパワーを出すことができていて周りの選手よりスピードも速い。2人のパックとなって11番手で3周目へ入る。砂利の登りで先行されて差が開きかけるが、ここで離れたら終わりだと自分を鼓舞して食らいつく。激登りで前に出てペースを上げると引き離すことができ、単独11番手となった。



4周目、5周目と少しずつ前の選手が近づいてきた。目標が見えているのでペースを保つことができている。5周目の後半に遂に追いつき10位に上がる。さらに目の前にトルコのナショナルチャンピオンの姿も見えて来る。彼にはまだ勝ったことがないので俄然やる気が出てくる。6周目に追い抜いて9位に浮上。

残り2周回。激登りでは脚が攣りそうになってきたが、今シーズンのラストMTBレースだと最後の力を振り絞る。自分の前でリタイアした選手がいるらしく順位は8番手。後ろの選手は引き離したが、自分のラップタイムも落ちてしまったので更に順位を上げることはできずに8位でのフィニッシュとなった。



今回のレースは先頭集団から遅れた2〜3周目が体力的に最も辛い時間であったが、その時に粘れたからこそ後半に順位を上げることができた。バイクをまともに動かすのも難しいような泥沼のレースであった先週と比べれば、今回は純粋な力勝負でのレースと言える。同じ8位であっても自分にとってはより価値のあるものに感じている。

しかしながら課題を多く感じているのも事実。今回のレースでは最初の半周だけでも先頭集団で走れたからこそ、彼らと比べた時の自分の弱さを突き付けられた。

アジア大会を終えてから今回のトルコ遠征に向けては、どちらかと言えば自分の長所を伸ばすような練習に多くの時間を割いてきた。その練習成果はこの3戦を通して強く実感することができたが、もっと上の位置でレースを展開するには自分の弱点にもきちんと向き合って克服していかなければいけない。これからのオフシーズンでやるべきことはハッキリとしているので、2019年シーズンに向けてじっくりと練習を積み重ねられるこの冬が楽しみで仕方ありません。

今年もチーム、スポンサーを始めとするたくさんの方々に支えられて、2018年シーズンを走らせて頂いたことに感謝致します。本当にありがとうございました。
日本に帰国した後はシクロクロスに向けて気持ちを切り替え、去年失ってしまった日本チャンピオンジャージを取り返すために精進していきます。

今後とも宜しくお願い致します。

TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時

使用機材
バイク         ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

サスペンション  SR SUNTOUR AXON

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(ブラックレッド)
                                   (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         Legge Fit Pro       
サングラス        OAKLEY 
         FieldJacketPRIZM TRAIL
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                            レース中:VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         


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