大会名: Salcano
Arnavutkoy MTB Cup
開催日: 2019年6月30日
開催場所: トルコ・イスタンブール
カテゴリー: UCI
Class1
リザルト: 12位
天 候: 晴れ
コースコンディション: ドライ
2019年も折り返しとなる6月の最終日、そして全日本選手権前としては最後となるレースをトルコ・イスタンブールで迎えた。このレースではオリンピック選考に向けたポイントの獲得だけが目的でない。アジア選手権でライバルとなる選手も複数エントリーしているため、彼らに競り勝って表彰台に乗ることを目標としていた。しかし結果は12位。望んでいたものからは大きく離れているが、スタートからの流れは今季一番のレースにできるチャンスを掴みかけていた。3週間後の全日本選手権では全てが噛み合うように、このレースの反省を次に生かしたい。
以下がレポートです。
前回のトルコ、コンヤでのUCIレースは疲労からのコンディションの低下で良い走りができなかったため、一度日本に戻ってしっかりと体調を整えてからトルコに戻ってきた。その甲斐あって試走の時から脚が軽く、非常に楽しみな気持ちで週末を迎えることができた。
このコースでは今回で3年連続の出場となるが、過去2回はいずれも乗車困難な超重馬場なマッドレースであった。3回目にして初めて晴れてドライコンディションのレースとなったものの、去年のレースで荒れて削れた路面がそのまま固まってしまっている状況。硬い路面でバイクを暴れさせないために空気圧を極限まで下げてレースに臨んだ。
2列目からのスタート。登り坂でのスタートであったので集団のスピードはあまり伸びないと考えて一番左端に並んだ。これが上手くいって最初の左コーナーで一気に順位を上げて4番手に浮上。その後の登りも脚のかかりは良く先頭集団でレースを進めていく。さらにメカトラがあった選手を追い抜いて3位に上がる。世界選手権20番台のオーストリアの2選手は早くも抜け出しにかかっているが、力の差を感じて追うことができなかった。表彰台を狙うセカンドパックでレースを展開していきたいが、身体も少しずつキツくなり始めて6番手に順位を下げて一周目を通過。
2周目。ここでパックになって展開できるかどうかでその後の順位がほぼ決まる。トルコの2選手に抜かれて登りで千切れかけるも、下りを全力で攻めてなんとか食らいつく。硬い路面からの衝撃に備えてセッティングしたSR SUNTOUR AXONのサスペンションに助けられた。
しかし登りでのキレが戻らずにずっと苦しい時間が続く。順位は8番手で単独となってしまい、さらに後ろから3人パックに追いつかれる厳しい状況。4周目にこのパックに抜かれたが、先ほどのように下りで挽回することもできずに大きくペースダウン。11番手に落ちてしまう。
ラスト2周。後ろからさらに2人の選手が迫ってきたが、これ以上に悪いレースにはできないと気持ちを入れ直す。レース中盤に比べれば登りも踏めるようになってきた。11位争いであっても、とにかく負けて終わるレースにはしたくない。
一旦は切れかけた集中力を取り戻してラスト1周。大きく離されていた10位の選手が見えてくる。
しかし最後の登りで踏み切る力が足りず、後ろから隙を突かれて抜かれてしまった。ゴールまで挽回することができずに12位でのフィニッシュとなった。
前戦よりもコンディションが良く自信があったレースだけに、アジアのライバル達にも差をつけられた非常に悔しい結果となってしまった。
今シーズンのここまでのレースを振り返ると、スタートでかからないレースほど後半に追い上げてリザルトとしては良いことが多い。しかし今回のレースのようにスタートから先頭集団で展開することが自分の目標としているレースであるので、それに挑戦できるほどまでスタートダッシュのかかりが良くなってきたことは嬉しく思う。あとは中盤の落ち込みをどう改善していくか。全日本までは残り3週間となった今、強化よりもコンディションの調整が全てなので、冷静に今できることに取り組んで課題を克服したい。
そして今回も日本からのたくさんのサポート、応援に感謝致します。
トルコの現地の方々も笑顔で暖かく迎えてくれ、海外であってもホームレースのように戦える環境がありました。トルコでのレースを重ねるたびに応援の数が増えていることは選手として本当に嬉しいことです。全日本頑張れ!という激励も貰いました。
ここまでの感謝の気持ち、そして悔しい気持ちを全て力に変えて日本一を目指します。
3週間後の決戦に向けて応援のほど宜しくお願い致します。
TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時
使用機材
サスペンション SR
SUNTOUR AXON
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-5(ブラックレッド)
サングラス OAKLEY
Jawbreaker(PRIZM ROAD)
レース中:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
VAAM
レース後:リカバリーメーカーゼリー
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