2019年7月26日金曜日

第32回全日本MTB選手権大会:レースレポート


大会名:            32回全日本MTB選手権大会
開催日:   2019721
開催場所:  秋田県・たざわ湖スキー場
カテゴリー: エリート男子
リザルト:       4位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ(一部ウェット)

いよいよ迎えた全日本選手権。
目標である優勝=日本一へ向けて、この日のために本当に多くの時間を費やしてきた。
チームとしてもこの全日本で平野選手とワンツーフィニッシュすることが最大の目標であり、この日を万全の状態で迎えるために2月からシーズンをスタートさせて非常に多くの海外レースを転戦してきた。選手である自分が自身のパフォーマンスアップを目的に活動することは当然であるが、それは自分を支えてくれる方々の応援、そして犠牲の上に成り立っていることも感じていた。
特に小林監督には感謝という言葉だけでは言い表せない。絶対に日本チャンピオンジャージをプレゼントしたかった。そしてそれが自分の仕事だと覚悟して臨んだ。

そんな年に一度の大勝負であるが、今年は例年よりも落ち着いた気持ちで臨むことができたように思う。それは全日本の翌週にもアジア選手権というビックレースが控えていることと、東京オリンピックへ向けた選考争いはこの後もまだまだ続いていくことが影響しているだろう。そしてなにより、この日のために向けた準備は全てやり切ったという自分自身に対する自信があった。

秋田に来るのは2年前の国内戦以来。
まだ梅雨が明けていないということもあってマッドレースも覚悟しながら会場に入った。金曜日は予想通りの土砂降りの天候であったが、土日ともに晴れて気温が上がってコースは回復していく。それでも森の中のシングルトラックは完全には乾き切らずに滑り易くて油断できないコンディション。ドライタイヤで空気圧は低め、SR SUNTOUR AXONのサスペンションは滑りやすいコーナーで粘ってくれるようにセッティング。前輪が地面に食いつく安心感は速さに繋がった。

暑さ対策としてウエアはWAVEONEのデュアルスーツを着用。最近はシクロクロス以外でもワンピースタイプのジャージを着ることが多い。生地が重なり合う部分がないので体幹部分が特に涼しく感じるのが利点。腰まわりに掛水することで体温の上昇を抑えることができた。

3番目コールの1列目からスタート。砂利のコーナーはスリップダウンしないように慎重にこなして先頭集団の後方6番手。コース前半は殆どが下り基調であるので非常にハイスピードで緊張する時間が続く。川渡りのセクションで後輪を滑らせるミスを犯したことで一気に先頭との差が開いてしまうが、焦らずに前を追いかけた。登り区間で竹之内選手に追いついて5番手となる。先頭の4人から20秒ほどの差で1周目を終えた。


2周目。コース後半の登りで単独5番手となるが、先頭との差は開いていってしまう。しかし前田選手と中原選手のパックには近づいてきているのが分かったので、集中を切らさずに前を追いかけることができた。かなり蒸し暑さを感じるのでフィードゾーンでは給水と掛水をしっかりと取るように心がける。

3周目。下り区間を攻めることで少しずつタイム差を縮めて中原選手と前田選手の3位パックに追いついた。しかしここで落ち着いてしまえば先頭との差はさらに開いてしまうので、登りでペースを上げていく。前田選手との3位パックとなった。



4周目。2番手の平野選手との差が少し詰まったのが見えたので登り始めからペースを上げていくが、追いつくことができない。逆にコース後半の登りでの前田選手のペースアップについていけずに少し距離が開いてしまった。

5周目。前の2人とは1分以上の差があり追いつくのは厳しいが、前田選手はまだ近い位置に見えている。シングルトラックを攻めて一旦は追いついたものの、登りで再び先行されてしまう。ここまでイーブンペースを保てていたが、この周回はガクッとペースが落ちてしまった。


最終周回。15秒ほどの差なので登りで視界に捉えることができる。たくさんの応援を受けながら懸命に前を追いかける。ゴールまで自分の力を全て出し尽くしたが、力が及ばなかった。
4位でのフィニッシュとなった。

エリートに上がってから3回目の全日本選手権。これまでで最も自分の力を出し尽くしたレースはすることができた。八幡浜大会の失敗も生かして身体のコンディションはこの日に向けてしっかりと合わせることもできた。全力を出し切っての結果だからこそ感じる悔しさもあるが、まずは今週末のアジア選手権に向けてしっかと体調を整えて、再び万全の体調で走れるように準備していきたい。


そしてこの日を迎えるにあたり、たくさんの応援、サポートを頂き本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com/bikes/xr9.html
サスペンション  SR SUNTOUR AXON

コンポーネンツ   SHIMANO XTR  M9100シリーズ(http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(ブラックレッド)
                                   (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com)        
サングラス                OAKLEY 
         FieldJacketPRIZM TRAIL
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース中:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                  VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

メーター       Pioneer SGX CA-600 http://pioneer-cyclesports.com/jp/
ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp


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