大会名: Salcano
MTB Cup
開催日: 2018年月9日30日
開催場所: トルコ・イスタンブール
カテゴリー: UCI
Class1
リザルト: 8位
天 候: 曇り
コースコンディション: マッド
トルコ遠征2戦目となるレースを首都イスタンブールで迎えた。
先週はXCOとXCMの連戦ではあったが、レース後は思っていたよりも大きなダメージを感じずに練習を再開することができた。今回のレースへ向けた高強度なトレーニングも計画通りにしっかりと入れることができ、トルコでの生活のリズムも整ってきているので体調も良い。前戦では達成できなかったUCIポイントの獲得、そしてより積極的なレース展開ができるはずだという自信を持って会場に入った。
今回のレースは去年も同時期に同じ会場で開催されており、その時は泥沼のコースでシクロクロスのようにバイクを担いで走って11位に入った思い出深いレース(2017年大会のレポート)。今年も同様にレース当日の朝方まで雨が降り、コースはマッドコンディションになっていた。しかし前カテゴリーのレースを見ているとバイクにそれほど泥が付着しているわけではなく、乗車率も高そうだ。そこで特別に泥対策を施したセッティングには変更せずにレースに臨むことにしたのだが、結果的にこの判断は間違っていた。MTBではシクロクロスのようにレース直前の試走ができないために十分なコース情報が得られない。そのために機材セッティングを自身の経験や勘に頼ってしまうので失敗することも多いように思う。
2列目からスタート。すぐに直角の左コーナーを抜けて泥沼のダウンヒルが始まる。全てのコーナーが予想以上に滑り、全くタイヤがグリップしてくれない。どうやら泥の水分が抜け始めて一番滑りやすい路面状況の時間帯にレースが始まってしまったらしい。しかも粘土質な泥でバイクに相当な量の泥が付着する。
1周目はシクロクロスのように頻繁にバイクを降りてランニングで泥区間をクリアしていたが、この方法だと瞬間的には速くてもバイクに泥がついてしまうので、あっという間に重量20kg越えのバイクに様変わりしてしまう。ホイールも泥でロックしてピクリとも動かないので、当然まともに進ませることができない。去年のようにボトルケージを外して担げる状態にしてこなかったことを後悔するが、この状況で今できる最善の走り方を考える。
滑りやすいが泥が浅い登りはランニング、深い泥では駆動系部分に泥が乗らないようにゆっくりでもペダルを止めないこと、下りと平坦はできる限りノーブレーキでスピードを付けて突っ込む、水たまりがあれば積極的に入って乗車したまま泥を落とすなど。コース攻略に必死で順位の把握ができていなかったが、3周目を終えた時点で7番手と悪くない位置にいることを教えてもらう。
コース状況が酷くてラップタイムが上がらないため、レース途中に7周から5周に変更になったと知らされる。残り3周回となったところでアジア大会では3位であったカザフスタンのキリル選手を含む3名のパックに追いつかれてしまうが、諦めずに食らいつく。ここで粘るための練習をずっとしてきたのだから負けるわけにはいかない。泥の下りに先頭で入ってキリル選手以外の2人を引き離し、一番泥の影響が少ない砂利の登りでキリル選手を追い抜いて再び単独7番手へ。
そして最終周回。前後に選手が見えないので落ち着いて走ろうと決めていたのだが、深い泥に入ってしまってホイールがロックしてしまい一気に失速。後方から追い上げてきていたウクライナの選手に追い抜かれてしまった。その後はペースを取り戻して前を追いかけたが届かず、8位でのフィニッシュとなった。
自分の判断ミスから深い泥に対しての準備が足りていなかったことが悔やまれるが、その中で冷静にレースを進めることができて前戦を上回る成績とUCIポイント(14P)を手にすることができた。自分のコンディションに自信を持つレースを今週もすることができ、次戦が楽しみな気持ちです。
今週末はいよいよMTBシーズンのラストレース。
トルコのYalovaでUCI Class1レースです。
しっかり準備して自分のベストを尽くしてきますので、応援のほど宜しくお願い致します。
TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時
使用機材
サスペンション SR
SUNTOUR AXON
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-5(ブラックレッド)
デュアルスーツ
サングラス OAKLEY
FieldJacket(PRIZM TRAIL)
レース前:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
レース中:VAAM
レース後:リカバリーメーカーゼリー
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