大会名: Salcano
MTB Cup
開催日: 2017年10月8日
開催場所: トルコ・イスタンブール
カテゴリー: UCI
High-Class
リザルト: 11位
天 候: 晴れ
コースコンディション: マッド
トルコ・イスタンブールで開催されたUCI High-Classのレースに参戦してきた。
High-Classレースでは1位~25位までにUCIポイントが与えられる。今回のトルコでのレースはヨーロッパでのUCIレースに比べれば選手層は薄いので、トラブルを起こさずに無事にレースを走り切れば25位以内に入ることは十分に可能である。できる限り上位に食い込んで多くのポイントを獲得すると共に、国内レースでは味わえないようなスピードや位置取りの厳しさの中でも積極的に攻めていくレースを展開したい。先週のCJ白馬のレースが良い刺激となったことで、心身ともに前向きな良い常態でレースを迎えることができた。
コースは公園の中に造られた細かいアップダウンを繰り返すハイスピードコースで、レイアウトとしてはシクロクロスに近い。もちろん自分の得意とする部類のコースである。そしてレース前日から朝方にかけて降った雨の影響で、コースコンディションは試走の時とは大きく変化した。路面が粘土質なためにバイクに相当な量の泥がへばり付くようで、ジュニアカテゴリーのレースを見ていると泥が詰まって車輪が回らずに走行不能になってしまっている選手が非常に多い。自分も過去にシクロクロスで似たようなコンディションのレースを経験したことがあるので苦い記憶が蘇った。しかし今こそあの経験を生かすときであり、今日のコースコンディションは自分にとって必ずプラスに働くはずだと前向きに捉えることができた。
泥対策としてボトルとボトルケージをバイクから外して、泥が深い区間ではシクロクロスのようにバイクを担いで走れるようにした。そんなことをしている選手は自分だけであったが、泥が付いて重たくなったバイクは押すよりも担いでしまった方が速く走れる自信があった。幸い気温も10℃台前半と低いので水分補給はそれほど重要では無く、フィードゾーンでボトルを貰ってその場で飲み捨てるようにすれば全く問題はなかった。
スタートは2列目から。海外のレースでも好位置からスタートできるのは今シーズン積み上げてきたUCIポイントを持っているからであり、一列目に並ぶワールドクラスの選手と同じ位置からスタートできる意味は大きい。反応と出だしはまずまずであったが、ヨーロッパから来ている選手を中心に最初の登りから相当ペースが速い。パワー不足を感じながらも10番手付近でシングルトラックに入る。思ったよりも深い泥ではないが、かなり滑り易くて走り辛い。1周目はポジション争いが激しいので至る所で落車が発生しており、自分も何度かタイヤを滑らせて危ない場面があった。泥の路面に苦戦してなかなか思ったように順位を上げられなかったが、乗車不可能な登り区間では自分の予想が当たってバイクを押している選手を担ぎランニングで一気に抜き去ることができた。しかし先頭は10人ほどの集団になって既に抜け出しており、あまり目の前に選手が見えてこない。先頭集団から溢れた選手を目標に追いかけていく形で2周目へ。限界ギリギリのペースで追い込んで走ることができている。泥の路面では後ろからプレッシャーをかけてくる選手がいるが、気にせずに自分のラインをトレースすることに集中。長い登りではペースに緩急をつけて走るようにして、シングルトラックにはパックの先頭で入ることを心掛ける。レースは半分を過ぎて順位は13番手ほど。前後に選手は見えているので常に良いプレッシャーを感じながら走ることができてきた。とはいえ最初に先頭集団から乗り遅れてしまっているために、前から落ちてきた選手を拾う形でしか順位を上げることができないのがもどかしい。ファーストラップから2周目にかけての位置取りの重要さを改めて感じた。担ぎ区間での毎周回のアドバンテージを利用しながら少しずつ順位を上げ、最後は11位でのフィニッシュ。UCIポイントを20P獲得することができた。
リザルトを確認すると今回のレースで優勝したオーストリアの選手は先月の世界選手権を22位(2位の選手は18位)でフィニッシュしていることが分かった。今回のレースで自分は彼らから約4分遅れでフィニッシュしている。同じ集団でレースを展開できるようになればワールドカップレベルのレースでの完走も一気に現実味が出てくると思う。今の自分の世界での立ち位置を把握したことで、この冬のトレーニングに向けての良いモチベーションを得ることができた。このレースで得た経験をこれからのトレーニングにしっかりと反映していき、次戦はさらに上位でレースを展開していけるように頑張ります。
今週末は富士見で国内戦を挟み、来週は再びトルコでUCIレースを2戦走ってMTBシーズンは終了となります。年内でポイントを獲得する最後のチャンスですので、しっかりと体調を整えていきます。
アンカーはUCIチームであり、2018年シーズンに向けて今のうちからUCIポイントを獲得しておくことには大きな意味があります。トルコ遠征によって国内CJシリーズ最終戦はキャンセルすることになってしまいましたが、多くの方のご理解とご協力によってチームにポイント獲得のチャンスを優先して与えて頂けたことに大変感謝しています。
ありがとうございました。
今後とも応援のほど宜しくお願い致します。
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時
使用機材
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-5(ブルー)
Legge
Fit Pro
RadarEV(クリアレンズ)
レース前:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
レース中:SAVASスポーツウォーター
レース後:リカバリーメーカーゼリー
グラフィック
プルオーバータイプ(ポルカドットブラック)
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