全日本選手権からの連戦で臨んだアジア選手権大会。
結果は10位で悔い残るレースとなったが、オリンピック選考基準となる完走を果たしたことでシーズン後半戦に繋がる結果となりました。
以下がレポートです。
大会名: Asian Mountain Bike
Continental Championships
開催日: 2019年7月28日
開催場所: レバノン・Kfardebian
UCIカテゴリー: Continental Championships
リザルト: 10位
天 候: 晴れ
コースコンディション: ドライ
秋田での全日本選手権を終えて、火曜日の夜からレバノンに出発。
力を出し切った疲労感は心身ともに感じていたものの、レースまでに回復していればいいので焦らずに体調を整えた。現地に着くとアジア戦では毎年のことながら運営がルーズで、トレーニングスケジュールが度々変更、または突然中止になったりして、どうしても思い通りに動けない環境である。しかしこの状況に慣れている日本チームのスタッフの方々のおかげで、選手は必要な情報をもとにレースだけに集中することができた。
コースはホテルからバスで一時間近く登った場所にあるスキー場。標高は2000mもあり、明らかに酸素が薄く感じる。乾燥した砂利道に無数に石が転がっている路面で、登りは相当な急斜度であり、下りは石が動くのが危険でスピードコントロールが難しい。路面が荒れすぎていて3箇所ほど乗車ではクリアできない登りもある。試走するだけでも体力を削られる。とにかくハードなコースという印象であった。
コースに合わせてヘルメットはKabutoの最軽量モデルであるフレアーを選択。軽いだけでなく空気穴も大きいので、今回のような低速で登りが多いコースでも涼しさを感じることができた。このアジア戦の為にジャパンカラーの特別モデルを全日本の会場で手渡しして頂き、身が引き締まると共に大きな力をもらった。
日曜日の10時15分。気温はそれほど高くないが、高地特有の酸素が薄くて日差しが強い過酷な環境の中での6周回のレースが始まった。
スタートしてすぐに荒れた急斜度な登りがあり、予想通りに大渋滞が発生。自分は早めにバイクから降りて切り抜けるが、乗車でクリアした先頭パックとは早くも大きな差が開いてしまう。
得意の押し区間で少し順位を上げるものの、10位前後で一周目を通過。酸素の薄さが影響して身体の動きが鈍く、登りでのペースが上がらない。苦しい状況だがしっかりと呼吸だけは意識するようにして、酸欠にならないように気をつけた。後半のアップダウン区間は良いリズムで走ることができているので、ここで前走者との差を詰める形でレースを進めていく。
レース中盤。自分の前後を走っていた選手はメカトラブルや落車で遅れていく。集中力を切らさずに走ることができているが、ここまで一緒にレースを展開していた平野選手についていけず、単独での走行となってしまった。
ラスト2周回。前後共に選手が見えずに苦しい状況が続いていくが、パンクで遅れたカザフスタンのキリル選手を追い抜いて10位となる。半数以上の選手が80%ルールによって降ろされ、同時スタートであったU23の選手は2名しか残っていない状況。今の自分にできることは落車やトラブルを起こさずにゴールに辿り着くことしかなかった。
最終完走者での10位でのフィニッシュとなった。
全日本選手権同様に自分の力は全て出し尽くせたと思っているが、完敗としか言いようがないレースであった。今回のアジア選手権は日本以外の国にとってはオリンピック枠を取るためのラストチャンスとも言える大会で、カザフスタンやイランは高地合宿を組むなどして入念にこのアジア戦に懸けてきていた。自分もこのレースのために全てをやり切ったつもりでいたが、高地順応への準備も含めて甘かったのだと思う。今回の結果を真摯に受け止め、来年のアジア選手権でリベンジしたい。
そして最低限の目標であったオリンピックの日本代表資格条件はクリアすることができたのも事実。これからまだまだ続く長いシーズンにおいて、あとは1点でも多くのUCIポイントを獲得していくのみ。目標が明確になったので、気持ちを新たに後半戦に臨みたいと思います。
このアジア選手権を迎えるためにチームとサプライヤーから頂いた支援と日本からの応援に感謝致します。現地では雷太監督と小林さん、榎本メカニック、マッサーの西川さんにお世話になりました。本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。
TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時
使用機材
サスペンション SR
SUNTOUR AXON
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto フレアー スペシャル・ジャパンカラー
グローブ Kabuto PRG-5(ブラックレッド)
サングラス OAKLEY
Jawbreaker(PRIZM ROAD)
レース中:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
VAAM
レース後:リカバリーメーカーゼリー
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