大会名: 関西シクロクロス#10 堺大会
開催日: 2016年1月17日
開催場所: 大阪府堺市 みなと堺グリーンひろば
カテゴリー: C1
リザルト: 優勝
天 候: 晴れ
コースコンディション: ドライ
関西シクロクロス第10戦
堺大会に参戦してきた。
今回のレースがシクロクロス世界選手権へ向けて国内で走る最後のレースとなる。12月の全日本選手権からここまで勝利を重ねてくることができているので、もちろんこのレースでも優勝して、気持ち良く世界戦遠征に臨みたいところ。また今シーズン最後の国内でのシクロクロスということもあり、ここまで応援して頂いた方々のためにも、内容、結果共に最高のレースにしたいという想いが強く、モチベーションは高い。
堺のコースは平坦な芝生広場に造られたハイスピードコースで、どちらかというとロード選手が得意としているコース。高校生の頃からこの会場でレースを走っているが、堺での優勝経験はまだ無く、自分にとって得意な部類のコースではない。しかしながら今年の堺はコース後半にある砂場セクションが例年以上に深くテクニカルになっており、このセクションは自分にとって有利になると感じていた。CIは11周回でのレースとなった。
一列目中央からのスタート。ペダルキャッチもうまくいきホールショットを取るが、この時点で早くも機材セッティングのミスをしたことに気づく。ハイスピードコースに対応するために路面抵抗の少ないヤスリ目パターンのタイヤを選択していたのだが、コーナーでのグリップを感じられずに、思うようにスピードを乗せられない慎重なコーナーワークになってしまっている。朝の試走時には路面が程よく湿っていた影響でヤスリ目タイヤでも充分にグリップを感じられたのだが、レース時の路面は砂埃が立つほどにパフパフに乾燥していて、サイドグリップが弱いヤスリ目タイヤではコントロールが難しい。レース直前の試走を怠った自分のミスだ。ピットでバイクを交換しようかとも考えたが、シマノレーシングの横山選手にコース序盤で勢い良くかわされて早くも数秒の差を追いかける展開となり、ピットに入る余裕はなくなってしまう。
2周目からは単独となって、5秒ほど先行している横山選手を追いかける。ここで転倒などの大きなミスをしてしまうと勝負が決まってしまいかねないので、非常に緊張した。なんとかタイム差は保ったまま展開し、砂地セクションで一気にタイム差を詰めて横山選手に追いついた。
お互いに相手の苦手、得意としているセクションを見極めながらレースを進めていく。自分も徐々にタイヤの感覚に慣れ、コース中盤の低速なコーナーでは横山選手とほぼ変わらないスピードで走れるようになってきたが、序盤のハイスピードなコーナー、そして直線区間では明らかに相手の方が速い。自分が得意としているのはやはり後半の砂地セクションだが、砂地は大きく体力を奪われるために何度もアタックを繰り返すとレース後半に疲れてしまう。実際に去年は砂地で攻めすぎて後半にペースを落として横山選手に敗れているので、得意なセクションでも必要以上には前に出ず体力の温存に努めた。意外にも砂地には2番手の位置で入った方が横山選手の作った轍をトレースできるため、楽に走れることに気づく。
お互いに決定的な差を奪えないまま、勝負は後半へ。砂地に入る手前の直線で相手のペースが少し落ちたように感じたので、迷わず前に出る。スピードを上げて砂に突入し、後ろでミスをした横山選手に差を付けることに成功する。
10秒ほどのタイム差を持ってラスト2周回。やはりコース前半で差を詰められるが、砂地でなんとか取り返すという形でラスト1周へ。タイム差は5秒に縮まっている。もう一つのミスも許されない展開だ。明らかに横山選手が近づいてきているのが分かるが、砂地までの我慢だと自分に言い聞かせながら必死に逃げる。しかし最後の砂地で自ら深い轍にはまってしまい僅かに失速、もうすぐ後ろにいることは分かっているので、振り返らずに全力でスパートし、もつれそうになる脚でシケインを飛び越え、最終コーナーを立ち上がる。ゴールまでの直線が短かったことも幸いし、僅か2秒差で逃げ切って優勝することができた。
10秒ほどのタイム差を持ってラスト2周回。やはりコース前半で差を詰められるが、砂地でなんとか取り返すという形でラスト1周へ。タイム差は5秒に縮まっている。もう一つのミスも許されない展開だ。明らかに横山選手が近づいてきているのが分かるが、砂地までの我慢だと自分に言い聞かせながら必死に逃げる。しかし最後の砂地で自ら深い轍にはまってしまい僅かに失速、もうすぐ後ろにいることは分かっているので、振り返らずに全力でスパートし、もつれそうになる脚でシケインを飛び越え、最終コーナーを立ち上がる。ゴールまでの直線が短かったことも幸いし、僅か2秒差で逃げ切って優勝することができた。
去年と同じような接戦となったレース展開から勝てたことは非常に嬉しい。体力面で去年よりも余裕があったからこそ、最後まで冷静にレースを展開することができたと思う。
ゴール後には面白いレースだったと沢山の声をかけて頂き、自分としても満足のいくレースをすることができました。
そして20日からはいよいよ世界選手権へ向けての遠征に出発します。
まずはオランダでのワールドカップを走り、本番である1月31日の世界選手権を万全な体調で走れるように、しっかりと調整していきます。
今シーズン、ここまで多くのサポート、ご声援を送って頂いた全ての方々に感謝しています。
本当にありがとうございました。
世界選手権でも日本からの応援のほど、宜しくお願い致します!
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時
結果
優勝 沢田 時(ブリヂストンアンカー)1:03:30
2位 横山航太(SHIMANO Racing) +0:02
3位 村田憲治(tacurino.net) +1:14
写真は村山さんに頂きました。
いつもありがとうございます!
使用機材
シューズ
SHIMANO SH-XC90
ヘルメット Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-3(レッド)
クロスワンピース
Jawbreaker(PRIZM ROAD)
レース前:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
SAVASスポーツウォーター
レース後:リカバリーメーカーゼリー
グラフィック
プルオーバータイプ(チームヘイロ)
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