大会名: UCI
Cyclo-Cross World Cup Hoogerheide
開催日: 2016年1月24日
開催場所: オランダ・Hoogerheide
カテゴリー: U23
リザルト: 38位(+6:54)
天 候: 小雨
コースコンディション: マッド
オランダで開催されたワールドカップ最終戦 Hoogerheide大会に参戦してきた。
このレースが世界選手権前最後のレースということで、本場ヨーロッパでのシクロクロスの雰囲気やレースの強度に慣れるために、世界戦への調整として参戦するレースとなる。
水曜日の夜中にオランダに到着。移動の疲れはさほど感じないが、時差の影響もあって身体にいつも以上の負担が掛かっていることは確か。レース前の練習は軽めの調整にとどめ、本番である来週の世界戦に向けて体調を整えていくことを優先した。
Hoogerheideのコースを走るのは今年で4回目。海外のレースの中では最も走り慣れていると言ってもいいコースだ。今年はレース前日の夜から朝方にかけて雨が降り続け、例年以上に深い泥のコースとなった。
全日本選手権や国内でのUCIレースで今シーズン獲得してきたポイントのおかげで、スタートは18番コールで3列目。今回のレースの目標は20番台でのフィニッシュ。自分が目標としているレベルがどのぐらいであるかを知るためには、絶好とも言える位置からのスタートだ。
やはり日本とは選手の気迫からして全く違うスタートで、最前列の選手たちは物凄い勢いでトップスピードに持って行く。自分はペダルキャッチが上手くいったこともあり、意外と苦労せずに前の選手に付いていける。ただここで油断すると一気に抜かれることは海外のMTBレースで経験済みなので、ダート区間に入るまではしっかりとペダルを踏み抜く。その結果、20番前後とかなり良い位置でスタートを切り抜けることができた。
やはり日本とは選手の気迫からして全く違うスタートで、最前列の選手たちは物凄い勢いでトップスピードに持って行く。自分はペダルキャッチが上手くいったこともあり、意外と苦労せずに前の選手に付いていける。ただここで油断すると一気に抜かれることは海外のMTBレースで経験済みなので、ダート区間に入るまではしっかりとペダルを踏み抜く。その結果、20番前後とかなり良い位置でスタートを切り抜けることができた。
しかしここでスタートダッシュが終わらないのが海外のレース。1周目は少しでも隙があれば後ろから選手が追い抜いてくるため、ずっとダッシュをし続けている状態。しかも日本のように一人ずつ抜いてくるのではなく、こちらのペースが少しでも落ちれば一気に3〜5人のパックに抜かれてしまうので、一気に順位を落とすことになる。多少ライン取りが強引でもとにかく踏み続けることが重要。少し順位は落としたが一周目は25位前後で通過。トップとのタイム差も30秒ほどだったので、健闘できていると言っていい。なにより、この段階で単独とならずに大人数のパックでレースを展開できていることは大きい。海外のシクロクロスではロードレース的な要素も大きく、パックに乗り遅れて単独での走行となった場合はレースを完走することも一気に難しくなるからだ。
しかし、2周目、3周目のキツいことといったら。。本来ならば休みどころとしたいはずのセクションでも順位を下げないためにずっと踏み続けているわけで、身体にかかる負担は日本のレースとは比べものにならない。泥の路面を他の選手より少ないパワーで速く切り抜ける圧倒的なテクニックがなければ、こちらのレースで休むことなどできないのだと痛感させられた。例えばバイクの乗り降りをする場所が2メートル早かった、あるいは遅かったという本当に些細なミスで、順位はすぐに入れ替わる。自分の走りは周りの選手に比べてそれほどテクニックが劣っている感覚はしなかったが、やはり身体に余裕がないのでテクニカル区間を抜けた後の、比較的緩やかなセクションで順位を落としてしまうことが多い。なによりこの超高強度のレースに身体が慣れていないことは確かで、世界戦の前にこのレースを走れて本当に良かったとレース中ながらに感じてしまった。
中盤にかけて少しずつ順位を下げてしまい、35位前後の選手と走る形でレースは終盤へ。徐々にコースへの慣れというより、ラインの使い方を覚えて楽を出来る箇所も出てきた。深い泥に入る前は、その手前の轍にタイヤを乗せてしっかりと踏み込んでスピードを乗せておくことが重要で、そうすれば泥区間で少しだけ楽ができる。こういったメリハリのついた走り方を徐々に覚えてきた。この走り方をレース前半の20番台にいた時からできていれば体力を温存でき、あの位置で戦える時間も延びていたことは間違いない。やはりテクニックがあった上でのパワーだ。レース中にも自分の走りのレベルが上がっていることが分かる。だがそれは周りの選手も同様で、最後まで順位を上げることはできずに38位でのゴールとなった。
今回のレースは目標であった20番台に届かずに悔しいが、世界戦前の調整ということを考えると納得のいく走りをすることができた。世界選手権でも今回と同じ位置からのスタートとなるので、今回のレースで前半に自分が目標としている位置でレースを展開できたことは、気持ちの面でも自信になった。あとはあの位置で中盤まで粘れれば、必ず結果はついてくるはず。ジュニアの頃の世界戦で16位に入った時も、前週のワールドカップは今回と同じHoogerheideであったが、順位は40番ほどだったと記憶している。だがレースを完走できたことで掴めたものが多く、あの時はそれを上手く世界戦に繋げることができた。今回はその頃に近い流れを感じている。身体にも大きな刺激が入り、今ある疲労がとれれば一段上の状態に仕上げることも可能であるし、今週は練習でも一度刺激を入れて、万全の状態で世界選手権に臨みたいと思います。
日本からの沢山の応援、本当にありがとうございました。
今シーズン最後であるシクロクロスを最高の形で終われるように、精一杯頑張ってきます!
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時
Photo by 有岡建設
使用機材
シューズ
SHIMANO SH-XC90
ヘルメット Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-3(レッド)
Jawbreaker(PRIZM TRAIL)
レース前:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
SAVASスポーツウォーター
レース後:リカバリーメーカーゼリー
グラフィック
プルオーバータイプ(チームヘイロ)
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