大会名: 第24回全日本シクロクロス選手権大会
開催日: 2018年12月9日
開催場所: 滋賀県高島市・マキノ高原スキー場
カテゴリー: エリート男子
リザルト: 4位
天 候: 雪
コースコンディション: 雪
いよいよ迎えた全日本選手権。
去年失ってしまった日本一のタイトルを取り戻すために、この日に向けて入念に悔いなく準備してきた。練習では過去最高のパワーを更新して調子が最高に良いことは間違いないが、ライバル選手同士の実力が拮抗しているために僅かなミスが勝敗を分けるレースで勝つことは容易ではない。それでも自分にできることは全てやり切ったという自信があるし、ずっと目標にしてきたレースが今日で終わってしまうことに寂しさを感じるほどに、ここまで充実した時間であった。MTBシーズンが終わってからもモチベーションを落とさずに、僕がこの競技に夢中になれる環境を作ってくれた全ての方々に感謝したい。
レース当日は雪予報ではあったが、昼過ぎのスタート時にはすっかり溶けて泥レースになるだろうと考えていた。しかし予想以上に積雪量が多く、コースは完全に銀世界。圧雪されてはいないのでタイヤが埋まってしまう箇所が多く、乗車率のかなり低いコースに様変わりした。コース幅は広いものの雪によって走行可能なラインが1本しかないため、誰もが前にいきたい気持ちが強い全日本選手権では非常に難しいコンディション。タイヤは圧雪されていればノブの低いシケインを選択したであろうが、水気の多い雪であったためにセミマッドタイヤであるベビーライムスを選択。少しでもグリップを得るために空気圧は1.4barまで下げた。
1列目からスタート。しっかりとクリートをキャッチして無難に第1コーナーを抜け、雪で周りが混乱している中をランニングで一気に順位を上げようと考えていた。しかし自分が降車したタイミングで他の選手のバイクと絡んでしまい、これが影響してメカトラブルが起きてしまった。乗車不可能ではないが、ペースを上げることができないので前の選手を追い抜けない。早くも前田選手が単独で抜け出ていることに焦る気持ちを抑えて、ピットまでの我慢だと自分に言い聞かせながら4番手の位置で耐える。ピット内は深い雪に覆われているために全てランニングでこなさなければならず、バイク交換のために相当な時間をロスしてしまった。前田選手とは30秒、2位パックの横山選手、丸山選手とは15秒の差で1周目を終える。
周回数が少ないので、早く追いつかなれば勝つことができない。がむしゃらに踏んで前を追いかけたいのだが、雪の路面では自制心もなければ簡単にミスを起こして失速するので、メンタル的にも非常に難しい状況であった。丸山選手を追い抜いて、小坂選手と3人の3位パックが形成されるが、前とのタイム差は少しずつ開いていってしまう。振り返ってみれば、だんだんと路面状況が良くなってきていることに自分は終盤まで気付けず、乗車できる区間でもランニングで脚を使ってしまっていたことが勿体なかったように思う。
ラスト一周を前にして小坂選手に追い抜かれる。雪の路面では前にいた方が圧倒的に有利なので、ホームストレートで抜き返そうとするが動きを読まれており決まらず。一旦は離されかけた差を一周かけて縮めるも、最後のストレートで仕掛ける脚は残っておらずに4位でのフィニッシュとなった。
最初の半周で失ってしまった時間は致命的であったが、その後に全力で前を追いかけても差を縮めることができなかった。最も強い選手が勝ち、自分には力が足りていませんでした。いろいろな反省は浮かんでくるものの、それはレースが終わった今だから言えること。勝つために準備し、勝つために最後まで走った今年の全日本選手権は自分の全てを出し尽くすことができました。応援頂いた皆様に本当に感謝です。
もう一年、悔しい思いを力に変えて、再び日本一になれるように精進していきます。
もう一年、悔しい思いを力に変えて、再び日本一になれるように精進していきます。
本当にありがとうございました。
TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時
写真はKikuzoさんより
いつもありがとうございます^^
使用機材
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto SFG-1(ブラック)
クロススーツ
サングラス OAKLEY
FieldJacket(PRIZM TRAIL)
レース前:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
VAAM
レース後:リカバリーメーカーゼリー
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