2018年7月9日月曜日

Ankara MTB CUP:レースレポート


大会名:            Ankara MTB CUP
開催日:   201877
開催場所:  トルコ・アンカラ
カテゴリー: UCI Class1
リザルト:       4位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

全日本選手権前の最後となるレースをトルコ・アンカラで迎えた。
トルコはここ数年の間にチームで最も多く遠征に出かけている国のひとつで、コースの特徴や選手のレベルは把握できている。食事が美味しく親日家が多いこともあって過ごしやすいのだが、レースの運営は少々ルーズで周回数が急に変更になったりゼッケンの配布が遅れたりといったことも過去に経験している。とはいえ慣れている国ということで余計なストレスを感じずに済むので、調整レースとして走るには打って付けのレースとなった。

自分としては先週のスロベニアでのレースよりも一段良い動きでレースを展開し、表彰台を獲得することが目標。UCI Class1のレースであるので、ポイント獲得のために結果も残したいレースである。そして全日本に向けて怪我なく気持ち良く追い込んでフィニッシュしたい。特に先週のレースで失速してしまった2〜3周目をどう乗り切るかが重要になってくる。そのイメージを膨らませながらこの1週間は調整してきた。

コースは大学の敷地とその裏山とを組み合わせたもので、路面の大半は乾いた砂利。スタート地点でも標高は1000mほどある。前半は長い登りが続き、頂上からは短い登りを挟みながらもハイスピードに下ってくるレイアウト。先週のスロベニアのようにMTBのために常設されているコースではないので、路面が急に凹んでいたりラインを塞ぐような邪魔な木があったりして走り辛い。途中にある激下りもホイールが埋まるほどのパフパフな砂地になっていて、テクニカルと言うよりは危険な印象。鋭利な石が多くてパンクのリスクも高いため、機材トラブルや落車には十分に注意してレースに臨んだ。




選手の数は40名ほど。その大半はトルコ人であるが、最前列には日本に加えてスロバキア、フランス、ルーマニア、カザフスタンの選手らが並び、UCIポイント獲得を目指してこれらの国々の選手が中心となってレースが展開されていくことが予想された。

強い日差しが照りつける14時にレースがスタート。平坦なアスファルトで集団は一気に加速し、ギヤはすぐにアウタートップで回り切る。今回は長い登りに備えていつもよりも小さめのフロントギヤを選択しているので、ここは我慢するしかない。最初のシングルトラックには8番手ほどの位置で入った。良い位置とは言えないが、長い登りが続くので焦らずに前の選手との接触に気をつけながらレースを進めていく。先週のスロベニアでは1周目に好調さに任せて重いギヤを踏みすぎたことで失速してしまったように感じていたので、今回は前の選手を追い抜くとき以外は軽めのギヤで回していくように意識した。この走り方が上手くいき、徐々に順位を上げて5番手へ上がる。先頭はフランス人が2名、少し空いてルーマニア人が2名、また少し空いて自分とスロバキアの選手という2名のパックで1周目を終える。

2周目。先頭もまだまだ見える位置におり、登りに入るとルーマニアのパックにはすぐに追いつくことができた。これで3位集団が4名という形になったが、スロバキアの選手が先頭集団へ単独で追いつくために更にペースを上げる。このペースに付くことができずに離されてしまうが、後ろのルーマニアの選手も辛そうなので自分の限界のペースを保って踏み続ける。その結果、単独4番手となって2周目を終える。


先頭の3人に残れなかったのは悔しいが、こうなればルーマニアの選手との差を広げて4番手を確実なものにすることを意識してレースを進める。先頭は3名パック、後ろは2名パックということで平坦なアスファルトでは自分のスピードが劣るので、平坦は休む区間と捉えて登りで確実に踏み込んでいく走りにした。3周目、4周目と先頭との差も開くが、後方との差も開いて単独4番手が確実なものとなってくる。登りは脚がよく回ってリズム良く踏めている。下りはパンクと落車のリスクを考えて危険なセクションは慎重にこなした。ラスト2周回からは全日本へ向けたラストレースとして自分の全ての力を出し切ろうと考え、かなり追い込んだ走りをすることができた。4位でのフィニッシュとなった。


目標であった表彰台には一歩届かなかったが、4位というのは自分の実力を出し切った最善の結果であったと思う。もし1周目からフランス人の先頭パックに付いていけていれば、より積極的なレースを展開できてチャンスがあったかもしれないと考えると悔しさもある。しかし前回のスロベニアで課題に感じた部分を修正でき、コンディションも先週より一段高いところに上がっている感覚を得ることができて自信になったレースであった。

今回の遠征も多大なサポートを頂けたことで無事に終えられたことに感謝しています。また応援を送って頂いた方々、本当にありがとうございました。
火曜に日本に帰国し、移動疲れと時差などもしっかりと取り、全日本に備えていきたいと思います。

ご支援、ご声援を力に変えて、全日本で最高のパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。
今後とも宜しくお願い致します。

TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

サスペンション  SR SUNTOUR AXON

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(ブラックレッド)
                                  (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         Legge Fit Pro
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                            レース中:VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO バンディット (https://www.haloheadband.jp
         


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