大会名: Justiniano
Hotel Cup C2
開催日: 2020年3月14日
開催場所: トルコ・アランヤ
カテゴリー: C2
リザルト: 14位
天 候: 晴れ
コースコンディション: ドライ
ステージレースから中5日間で迎えたトルコ・アランヤでのXCO二連戦。土曜日はUCIクラス2レースであり、トルコでの初戦であった先月の大会と同じコースでの開催となった。この会場は滞在先からのホテルから近く、普段の練習でも走り込んでおりホームコースと言っても過言ではない。
トルコ生活も1ヶ月となり、ロシア、ウクライナ、カザフスタンなど自分たちとずっと同じレースを走っている選手も多い。連戦を通してここまで調子が上がっている実感はあるので、今回のレースでは今までの自分がいる位置よりも前で走ってきた選手たちとゴールまで競い合いたい。
スタートは前回のレースで左端に並んで落車に巻き込まれた記憶があったので、右端に並んだ。3列目の位置からジャンプアップはできなかったが、20番手ほどで周回に入る。コース上の大半がシングルトラック。油断すると後ろから抜かれる区間、前の選手を追い抜けるポイントは全て把握できているので、少しずつ順位を上げながら落ち着いて走れている。渋滞ポイントも早めにバイクから降りて切り抜け、順位を上げることに成功。
XCOレースでの体の調子は2周目に入った時に大体わかる。今日の自分は非常に調子が良く、これはいけるぞという感覚。2月のレースでは失速していたポイントでもギヤを一枚上げて走ることができている。追い込めていて息は上がっているが脚が限界というわけではない。今までよりも一段上のレベルの選手たちとパックで走ることができ、テクニカル区間もスムースな上に無駄な牽制もないので非常に走りやすい。もちろんペースは速くて何度か千切れそうになるが、コースの中間地点に周りの選手と比べて自分の方が力を使わずに速く走れる区間があったことに助けられた。他の選手とパワーをかけるタイミングが違うだけであるが、このコースでの周回練習の時に見つけておいた技術を発揮することができた。
レースは残り半分。ウクライナチャンピオンのペースアップに対応できず、13番手パックで進めていく。30秒ほど前には前回のステージレースを先頭パックで走っていた選手たちが見えており、ポイント圏内のトップテン入りにもまだチャンスはある。どの区間でも踏み負けてはいないが、ここから抜け出して前に行くためにはコーナーの立ち上がりで一気に差を付ける爆発力が必要。今日の自分の調子はかなり良いが、まだその能力は足りていないと感じた。
ラストラップ。トルコチャンピオンに追いつき、3人のパック。余裕がない中で何とか2番手の位置をキープするが、前の選手のアタックに反応できず中切れを起こしてしまった。トルコチャンピオンにも抜かれて順位は15番手。諦めの気持ちが一瞬浮かびかけるが、前には別の選手が見えてきた。ゴールまでに追い抜けるポイントは一箇所のみ。その区間を全力でアタックし、スプリントに持ち込まないないように最後の力を振り絞る。一度離されたパックには追いつけなかったが、全てを出し切って14番手でのフィニッシュとなった。
2月のレースと比べるとコースコンディションが良かった影響も大きいが、全く同じコースと周回数でありながらゴールタイムは14分近く速かった。実際に走っている感覚も大きく違っており、失速する場面が無くて非常に集中できていてレースが短く感じた。今回はステージレースを終えてから3日間しっかりと回復に専念し、完全に疲れが取れた状態でこのレースへ向けた練習を再開したことが良かったと思う。練習のボリュームも適切であったと思うので、次戦にもこの経験を生かしていきたい。
課題はレース中に感じた前走者との僅かな差を詰めるスプリント能力。荒れた路面ではトルクをかけてバイクを暴れさせずに前に進める能力が必要だが、それに加えて綺麗な路面で重いギヤを一気に回し切るようなスプリント力がなければ前のパックに追いつけないと強く感じた。これまでしてきた周回練習もただ漠然と速いラップで走ることを目標にするだけでなく、途中にスプリントポイントを設けるなどして工夫していきたいと思う。
そしてこのレース後にコロナウイルスの影響で世界的に全レースがキャンセルとなり、これからのスケジュールは先が見通せない状況となってしまった。しかし次のレースは必ずやってくるわけであり、その時までに今より強い自分になっているという絶対にぶれない目標が今の自分にはあるので不安はない。
今回のレースで得た手応えと課題は、必ず自分の成長に繋がると信じています。
大変な状況の中でのチームとサプライヤーの理解とサポート、そして日本からの応援に感謝致します。いつもありがとうございます。
しばらくレースはありませんが、今の自分がやるべきことに集中して過ごして参ります。
皆様もどうか、健康には十分に気をつけてお過ごし下さい。
今後とも宜しくお願いします。
TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時
使用機材
サスペンション SR
SUNTOUR AXON
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto フレアー スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-5(ブラックレッド)
サングラス OAKLEY
Jawbreaker(PRIZM ROAD)
レース中:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
VAAM
レース後:リカバリーメーカーゼリー
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