2016年11月29日火曜日

UCI Class2 Raphaスーパークロス野辺山Day2:レースレポート


大会名:            UCI Class2 Raphaスーパークロス野辺山Day2
開催日:   20161127
開催場所:  長野県 南牧村 滝沢牧場
カテゴリー: エリート男子
リザルト:       2位
天 候:   雨
コースコンディション: マッド

野辺山2日目。昨日のレースで当然身体は疲労しているが、条件は皆同じ。
夜から降り続く雨によって雪は完全に溶けてなくなり、マッドコンディションのレースとなった。コースの難易度と選手全員がフレッシュな脚の状態でないことを考えると、昨日よりも接戦したレース展開になると予想していた。最後まで諦めなければ必ず勝機があることを昨日学んだが、正しく力を使わなければ絶対に勝てない。昨日の反省を生かしたより強い走りをしてやろうと意気込んでいた。

ウォーミングアップをしていると前日よりも気温が高いことを感じたが、レース中は雨と巻き上げる泥で身体が濡れて体感温度は非常に低くなるはず。WAVEONEの冬用ワンピースであるクロススーツの下には冬用のインナーウエアとレッグウォーマーを装着。スタート直前まで雨で身体が濡れないようにして防寒対策は万全にした。僅かな準備の差が勝敗を分けることは昨日学んだ。スタート前からレースは始まっている。


定刻通りにスタート。今日はスタートから先頭でレースを引っ張りたかったが、少し気負い過ぎていたのか珍しくクリートキャッチをミスして出遅れる。慌てずに泥のヘアピンコーナーは降車してクリアし、前走者にぴったりと付いて行くことに集中する。6番手の位置でアスファルトの登り坂に進入。昨日はここでアタックして先頭に出たが、今日は他の選手が仕掛けてくるまで待機。横山選手がアタックしたのに反応して2番手に上がり、泥区間に入る直前に追い抜いて先頭に立つ。昨日よりも力を使わずにレースの主導権を握ることができた。



2周目に入ってアメリカからの招待選手であるベアード選手が先頭に出てペースを上げてくる。気づけば先頭集団に残っている日本人は自分のみであり、コース上の至る所から応援が聞こえてくる。そして集中力は研ぎ澄まされていった。

アスファルトの坂は踏みすぎず、泥区間でペースを上げていくことを意識しながら周回を重ねる。標高が高い影響で呼吸の回復に時間がかかるので、極端なペースアップは避けながら淡々と限界ギリギリのペース配分を心がける。泥がついた重いバイクで無駄に体力を消費しないように毎周回ピットでバイクを交換するようにした。


レース中盤、ブラッドフォード選手が先行して10秒ほどのタイム差をつけられたが、慌てずに自分のリズムを崩さずに追走を続ける。同じような展開であった昨日はゴールまでの残り半周でギリギリ先頭に追いついたために、精神的な余裕を失ってしまっていた。そのため今日は早々にペースを上げて追走する。残り2周となった泥区間で狙い通りにブラッドフォード選手に追いついた。レースの主導権を奪い返すためにすぐに先頭に立つ。まだ勝負ができる体力は残っている。


3人の先頭集団でいよいよファイナルラップへ。フライオーバーを越えて先頭でアスファルトの登り坂に入る。後ろの2人は間違いなく頂上付近でアタックして泥区間に先頭で入ることを狙っている。それが読めていたので、一番ダンシングがしやすくて綺麗な路面は先頭の自分がしっかりと塞いでおく。このアスファルトは意外と路面が荒れているので、こうしておけば余程の脚がない限りは後ろから追い抜くのは厳しいはず。先頭に立ったまま登り終わりでペースを上げて泥区間へ。相手のミスを願っていたが3人のパックは崩れないまま。しかしまだ先頭を走る自分が優位であることは変わらない。慌てずにバギーコースで息を整え、最後の勝負所に備える。

シケインの前でミルバーン選手が一気に加速し、追い抜かれる。なんとか食らい付いてヘアピンコーナーでの巻き返しを狙うが、ミルバーン選手はコーナーを降車して確実にクリアする冷静な走りで抜かせる隙が見えてこない。そして最終コーナーを2番手で立ち上がる。ミルバーン選手はイン側のライン。自分はアウト側のラインから逆転を狙ったが、泥の路面で思うようにスピードが伸びず、あと一歩及ばなかった。2位でのフィニッシュとなった。



これまでの競技人生の中でもトップレベルに集中したレースであった。負けてしまったことは悔しいが、自分の殻を破るレースをすることができた。そして間違いなく昨日よりも強い自分になれたことを嬉しく思う。


この2日間で勝負に対する感覚がより鋭くなり、全日本へ向けていい感覚を掴むことができました。2週間後の大一番が楽しみです。

天候が悪い中、たくさんの応援を頂きありがとうございました。
今後とも宜しくお願いします。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

写真は辻啓さんより頂きました。
いつもありがとうございます! 

使用機材
バイク       ANCHOR CX6http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO DURA-ACE Di2 9070シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                Kabuto ZENARD-CV スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  SFG-1(ブラックレッド)
                                    (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         クロスワンピース
         
サングラス              OAKLEY (http://jp.oakley.com
         RadarEV (クリアレンズ)
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(Polka dot Black


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