2015年10月5日月曜日

勢和多気国際XCO大会:レースレポート

大会名:            勢和多気国際クロスカントリー大会(UCI class3
開催日:   2015年月104
開催場所:  三重県多気町 勢和の森マウンテンバイクコース
カテゴリー: エリート男子
リザルト:        13
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

国内シリーズ第5戦、多気大会に参戦してきた。国内では数少ないUCIクラスのレース。
自分はこのコースはホームコースと言っても過言で無いほどに普段からの練習で走り込んでいる。多気のコースにはワールドカップを意識したジャンプや激下りと言った非常にテクニカルなセクションがいくつかあるが、全て攻略できている。前日の試走でも無駄な体力は使わずに、軽いコース確認に留めた。レースペースで走った時に注意すべきライン取りや、勝負所となるポイントも全て頭に入っている。自信はある。今日は表彰台に立つだけでは満足できない。絶対に勝ちたかった。

一列目からのスタート。最初はアスファルトの広い直線であるが、そこからシングルトラックへ入ると道が非常に狭いため、前の選手を追い抜けるポイントはほぼ無い。スタートは非常に重要になるので、とても集中していた。反応良くスタートし、一番スピードに乗っていたメリダの小野寺選手の後ろにぴったりと付く。自分が狙っていた絶好のポジション。この位置をキープすれば自然と先頭集団が出来上がるはずだ。最初のシングルトラックを抜けると、予想通り自分を含む3人の選手が少し抜け出す形となった。コース中盤の平坦区間では若干の牽制もあったことであまりペースが上がらず、後ろからチームメイトの斉藤選手が追い上げてきているのが分かった。集団の人数が多くなるほどシングルトラックではミスも出易くなるので、早くこの集団から抜け出したいところ。

まだまだ息も乱れずに余裕があるし、走り慣れているコースであるので独走に持ち込んだ方が自分としては走り易い。思い切って自分のペースでいく方が勝てるはずだ。2周目の最初の登りで少しペースを上げると、後ろが離れていくのが分かった。やはり今日は調子が良い。このまま差を広げていくことができそうだ。

そう思った矢先、ちょっとした段差で後輪をリム打ちし、嫌な感触が伝わってくる。ヤバいと思ったときには後輪の空気は完全に抜けていた。まさかのパンク。しかもホイール交換が可能なピットエリアを通り過ぎた直後に。
これで優勝の可能性は無くなったのかと思うと非常に悲しい。後続の選手に抜かれるまでの時間も思いのほか長かったので、自分が思っていたよりも独走状態に入りかけていたようだ。そのことも尚更悲しい。
潰れたタイヤを引きずり、順位を落とし続けながらも走り続ける。ピットまでの距離が本当に長かった。なんと同じく先頭集団にいた斉藤選手もパンクしていて、2人で同時にピットに入る。タイヤを交換して再スタート。順位は分からないが、このままでは完走も危うい位置にいるのは確かだ。少しずつ順位を上げていくが、パンクしたバイクを押している際にランニングを多用したことが原因で、脚に少し痛みが出ていた。来週、再来週とレースは続くため、ここで脚を痛めるわけにはいかない。脚を庇いながら追い込み過ぎないように走った。レースが終わるまでは全力を尽くしたかったが、どうしても前向きな気持ちで走れなかったのは確か。順位は13位まで上がったところでフィニッシュ。本当に長いレースだった。

もちろん不完全燃焼であるし、非常に悔しい。パンクが無ければ勝てたかどうかは分からないが、とても面白いレースは展開できたと思う。
MTBレースで起きるパンクの原因は技術不足か機材のセッティングミスが殆ど。今回の自分の場合は後輪の抜重がしっかりとできていなかったことによる技術不足によるパンクである。運が悪かったという言葉で片付けてはならない。本来起こしてはならないミスであり、防げたパンクであった。とても反省している。しかしこの日はアンカーの3選手全員がパンクしており、チームとしては運がなかったとしか言いようがない。本当に不完全燃焼の結果となってしまった。

しかし冷静に考えると今日の自分の走りの中で、パンク以外に悪かったことはひとつもない。
世界戦を終えてから気持ちとしても厳しいことが多々あったが、自分のパフォーマンスを取り戻せたことには満足しています。
年に一回はこういうレースもあると気持ちを切り替えて、来週のレースに臨みたいと思います。次のレースが待ち遠しいです。

パンクした後も暖かい応援を送って下さった方々には本当に感謝しています。
ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ     SHIMANO XTR Di2 M-9000シリーズ
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム                  SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ           SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア            Wave One レジェフィット

サングラス                OAKLEY RadarEV
         レンズ PRIZM ROAD

サプリメント        SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー


ヘッドバンド   HALO バンダナ(レッド)

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