大会名: 第17回アジア競技大会
開催日: 2014年9月30日
開催場所: 韓国・仁川
カテゴリー: エリート
リザルト: 7位
天 候: 晴れ
コースコンディション: ドライ
シーズン後半の最大の目標であったアジア大会の日を迎えた。
アジアのオリンピックと言われるこの大会。これまで自分が経験してきた大会の中でも桁違いに規模が大きく、このレースを迎えるにあたって大勢の方から注目され、応援のメッセージも沢山頂いた。日本代表としてこの大会に出場できることを誇りに感じたし、自分自身のためにも、そしていつも応援してくれている方のためにもメダルも取ることを目標にし、これまで準備を進めてきた。
選手村では普段とは勝手が違う大会の規模の大きさに驚かされたが、MTBのレース会場に行けばこれまで経験してきたアジア選手権と同じような雰囲気であったため、レースまで特別な緊張も感じずに落ち着いて練習することができた。
コースは試走のペースでは20分以上かかるロングコース。路面は荒れていないが登りの斜度がきつく、下りはテクニカルなセクションは一切無いために一瞬で下りきってしまう。登りでパワフルに踏み抜き、短い下りでいかに回復させることができるかといった体力勝負なレースになることが予想された。またコース上のほぼ100%がシングルトラックであるためにスタートで出遅れないことが非常に重要であると感じたので、レース当日は念入りにウォーミングアップで身体を動かしておいた。
今シーズンのヨーロッパ遠征と全日本選手権で獲得したUCIポイントのおかげで一列目からのスタート。集中してスタートを待つ。しかしピストルの音がうまく鳴らずに急遽笛の音が吹かれて、混乱のスタートとなった。自分は隙をついて上手く前に出られたため、幸平選手の後ろの2番手という絶好のポジションで急坂に入る。ここで踏ん張りたかったが中国と香港の選手に抜かれてしまい4番手の位置でシングルトラックに入った。呼吸が荒く、上手くリズムを掴めずに苦しい走りが続く。韓国とカザフスタンの選手にも抜かれてしまった。
一周目に形成された5人のトップ集団に加わることが出来ず、8番手の位置でレースを進めていく。呼吸を整えることに集中し、自分の走りのリズムを掴み始めた。しかし森の中を延々と走るシングルトラックばかりのコースでは前の選手が見える場面が殆ど無く、ペースを落とさずに走ることが難しかった。後ろに付いてきているインドネシアの選手を引き離すことを目標にして、周回を重ねていく。
ラップタイムは2周目以降、全ての周回を10秒程の上下動で刻むことができ、安定して力を出せている感覚があった。レース後半にインドネシアの選手を引き離して、さらに前の選手を追いかける。
ラスト一周。ここにきてようやく前にイランの選手が見えてきた。疲れているように見えたので、登りで前に出ると同時にペースを上げて一気に引き離した。単独7番手になる。
急坂で脚が攣りそうになりながら最後の力を振り絞る。レース前に集中して取り組んだ短時間高強度のインターバル練習がここに来て生きていることを感じた。
僕にとって初めてのアジア大会は7位でのゴール。
自分が目指していた結果を残すことは出来なかった。メダルを取れなかった悔しさよりも、一周目に幸平選手が先頭を引くトップ集団に加わることが出来なかったことがとても悔しく感じる。自分の100%の力は出せたと感じているが、限界を超えるような熱い走りをすることができなかった。いかに101%の力を出すか、限界を決めずに追い込むこめるか。レースでも練習でも101%の力を出すということが今の自分にとって一番必要なことだと思う。限界の先にあるものをもっとはっきりと感じたい。
一ヶ月後にあるアジア選手権でリベンジを果たせるように、気持ちを切り替えてしっかり準備していきたいと思う。シーズンは後半だが気持ちの面でも疲れは感じておらず、むしろ練習したくてたまらない気持ち。上手く自分をコントロールして、高めていきます。
アジア大会という特別な大会を迎えるにあたり、沢山のサポートと大きな声援を送って頂き、ありがとうございました。20歳の自分がこの大会を経験できたことは、これからの競技生活に必ず生きてくると確信しています。4年後には日本の、そしてアジアのトップ選手として金メダルを取ります。
これから応援の程、宜しくお願い致します。
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時
使用機材
バイク
ANCHOR XR9
コンポーネンツ SHIMANO XTR
ハンドル SHIMANO PRO
ステム SHIMANO PRO
ペダル SHIMANO XTR
シューズ
SHIMANO SH-XC90
ヘルメット Kabuto KOOFU
グローブ Kabuto PRG-3(ホワイト)
ウエア Wave One レジェフィット(日本ナショナルジャージ)
サングラス OAKLEY Racing
Jacket(アジア大会スペシャルモデル)
レンズ positive red
サプリメント SAVAS(株式会社明治)
レース中:SAVASスポーツウォーター
ピットインリキッド
レース後:リカバリーメーカーゼリー
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