2014年8月18日月曜日

Mont-Sainte-Anne:レースレポート

大会名:        World Cup #5 Mont-Sainte-Anne
開催日:   201483
開催場所:  カナダ・Mont-Sainte-Anne
カテゴリー: U23
リザルト:     34位(−1ラップ)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

全日本選手権から2週間。ワールドカップの北米ラウンドに参戦するためにカナダのケベックからほど近いMont-Sainte-Anneにやってきた。

日本に帰って全日本選手権の調整のために一度練習の強度を落としたことが上手くいき、全日本後も身体の調子は良い。しかしテクニカルなコースには最後まで苦しめられた。下りはほぼ全ての路面が岩や木の根に覆われていて走りにくいが、ラインを選べばスピードも出るように造られているため、上手い選手と下手な選手では大きな差がつく。また一カ所大きなジャンプセクションがあるのだが、自分は試走でこのジャンプにトライした時に跳び切れずに機材を壊してしまい、その恐怖心から最後までこのセクションを攻略することが出来なかった。悔しいがレースでは迂回ラインを通ることに決めていた。コースに対する不安はレース前まで消えなかったが、とにかく消極的にならないことだけを考えてスタートラインに並んだ。

そしてスタート。50人程の選手がエントリーしている。最初はアスファルトの坂道で頂上につれて斜度が上がるために非常にキツい。スタートループでの周りの選手のスピードに対抗するために入念にアップをしていたが、スタート位置よりはかなりポジションを下げてループを終えた。だが身体の調子が良いことは分かっていたので、慌てずに登りで順位を上げていこうと考えていた。
そして1周目の長い登り。登り始めた瞬間にいける!という感覚があった。一気に5人ぐらいはパスしたと思う。斜度がキツいつづら折れの登りも、追い抜くことは出来なくても前の選手にはさほど苦労せずに付いていける。春先のレースではこういった登りに苦手意識があったので、練習の成果が出てきていることを感じた。バイクトラブルによって止まっている選手も多く、30番手前半、20番手の選手達も見える位置に上がってきた。

しかし問題は下りにあった。ジャンプセクションで迂回路を通っている自分はどうしても10秒程このセクションでロスしてしまう。レース序盤はこの10秒の差を登りで詰め返すことができていたが、せっかく追い付いた選手に下りのたびに離されてしまうために35番手あたりのポジションから前に上げていくことが出来ない。

だんだんと登りで追い付くことだけで精一杯になっていき、レース後半には追い付くことすらできなくなってきた。前の選手に付いていくことでなんとか合わせていた他のテクニカルな箇所の下りも、単独になってからはスムースに走ることが出来ずにタイムを失っていってしまう。
そして5周目。完走できるかどうかぎりぎりの所であったので、単独になっても踏み込んでいきたかったのだが、もう脚が残っていなかった。序盤は調子が良かった登りでも全く踏めていない。最後は大きくペースを落としてしまい−1ラップでレースを終えた。

中盤に一緒に走っていた選手達に付いていくことが出来ていれば完走することができたと思うと非常に悔しいし、登りの調子が良かっただけに勿体ないレースだったと思う。
下りでのロスを取り戻すことだけに力を使わされたレースであった。海外のレースを走るようになってから僕自身の下りのスピードは速くなっていることは間違いないと思うが、ワールドカップ特有の派手なジャンプセクションやハイスピードな下りはまだ苦手意識がある。これからの練習、特に冬場のオフシーズンには下りの練習も積極的に行なっていこうと思う。

沢山の応援とサポート、ありがとうございました!
課題がはっきりと見えたので、精進していきたいと思います。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム               SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ        SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット          Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア        Wave One レジェフィット

サングラス          OAKLEY Racing Jacket
         レンズ Light positive red

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                         レース中:SAVASスポーツウォーター 
               ピットインリキッド
          レース後:リカバリーメーカーゼリー


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