2014年6月5日木曜日

UCI MTB WorldCup #4-Albstadt:レースレポート


大会名:            UCI MTB WorldCup #4-Albstadt
開催日:   201461
開催場所:  ドイツ・Albstadt
カテゴリー: U23
リザルト:        104位(−2ラップ)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

先週に引き続いてワールドカップのヨーロッパラウンド。
第4戦がドイツのAlbstadtで開催された。

コースは長い登りが2カ所あり、どちらも路面状態が良いために完全なパワー勝負になる登り。一方でダウンヒル区間は岩に覆われた固い土質の上に、なぜか晴れていても路面はいつも濡れていて、とにかく滑り易い。ライン取りだけでなく、身体やバイクの傾け具合、重心の位置をコントロールして下らなければ、前後輪ともに横滑りしていくような難しい下りであった。しかしダウンヒル区間の距離は短く、登っている時間の方が遥かに長い。ラップタイムも12分ほどと本当に短く高速のコースであるため、短いインターバルで追い込むハードなコースであった。

今回はとにかくスタートだけは決めたいと考えていた。ワールドカップのXCレースで結果を残すために一番重要なことは何かと言えば、間違いなくスタートダッシュを決めることである。ファーストラップでほぼ順位は決まると言っていい。先週のチェコ大会に比べるとかなり念入りにウォーミングアップを行ない、コース上でスタートダッシュの練習を繰り返した。
前日のコース試走では脚が重くて、正直とてもレースに向けて万全なコンディションとは言えずに不安があったのだが、この日はダッシュのかかりも良く、身体もよく動いているように感じた。レースに対する良いイメージも作り易く、昨日まで感じていた不安はいつの間にか消えていた。とにかく先週のような走りはしたくないという想いで、スタートラインに並ぶ。

そしてスタート。まずはアスファルトの直線。イメージ通りのスタートを切れ、最初の左コーナーには渋滞や落車にも巻き込まれずに、ほぼノーブレーキで突っ込むことができた。おそらく30番手程の位置。登りに入ると左右から強引に選手が抜いてくる。やはりワールドカップはどのレースよりも位置取りが激しい。休む場面など一瞬たりとも無い。最初の長い登りで順位を落としたが、先週のレースのようにどうしようもなく身体が動かない感覚はなく、ここからだと自分に言い聞かせて下りに入る。
レースでは下りでは無理せずに試走で決めたラインをトレースするだけだと決めていたが、最初のコーナーを曲がった瞬間から予想以上に滑り易い路面にタイヤをとられてバイクが制御不能状態に。そのまま最も滑り易いコーナーに突入してしまい、転倒してしまった。後ろからも突っ込まれて、焦る気持ちもあって再スタートに時間がかかり、ここでも順位を落としてしまう。
そして2回目の長い登りへ。前には沢山の選手が見えているのだが、追い抜くどころか後ろから何人もの選手にかわされ、順位を落とし続ける。脚はすでにレース後半のように重く、明らかに踏めていない。1周目を完了して54位。

2周目からも登りで全く踏めず、一周目の転倒が頭をよぎって下りも上手く走れない。転ばないようにという想いからブレーキをかけ過ぎ、その結果タイヤが滑ってしまっていた。
レース後半にはそれに気づいて下りは若干ではあるが良い方向に修正できた。しかし、とにかく登り、というよりもパワーが必要な区間で全く踏めない。ギヤがとても重く感じる。息も心拍もそれほど上がっていないのに、脚だけが全く動いてくれなかった。
前半は苦しくても後半につれて感覚が良くなるレースは何度も経験している。しかしこの日はずっと苦しく、噛み合わない走りから最後まで抜け出すことが出来なかった。

トップは12分を切るラップタイムで回っているため、9分遅れた時点で80%ルールで切られてしまう。そのことはレース前から知っていたが、あえて考えないようにしていた。なぜなら自分の目標は完走することでは無かったから。先週のチェコ大会から少しでもコンディションが上がるようにできる限りのことはしてきたつもりであったが、結果的には−2ラップ、104位とワールドカップでの自己ワーストとなってしまった。

今回のヨーロッパラウンドでのワールドカップは苦い苦い経験となった。正直こんなレースは無かったことにしてしまいたいとも思う。沢山のサポートと応援を頂きながら、本当に不甲斐ない気持ちです。身体的に苦しい今、精神的にも暗い気持ちになってしまいそうな時があります。今は試練のとき。4月に感じていた好調と自分への自信を再び取り戻せるように、気持ちもコントロールしながらしっかりと自分と向き合っていこうと思います。

これからも宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム               SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ        SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット          KOOFU  スペシャル・チームカラー(U23日本チャンピオン仕様)
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア         Wave One レジェフィット(U23日本チャンピオンジャージ)

サングラス          OAKLEY Racing Jacket
         レンズ positive red

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                        レース中:SAVASスポーツウォーター 
               ピットインリキッド
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

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