2014年5月19日月曜日

Portugal Cup-XCO Fundao:レースレポート


大会名:   Portugal Cup-XCO Fundao
開催日:   2014518
開催場所:  ポルトガル・Fundao
カテゴリー: U23(エリートと混走)
リザルト:     10位(U23では4位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

UCIカテゴリー3であるポルトガルカップ・Fundao大会に参戦してきた。

コースは大半が自然の地形を生かした森の中を走るシングルトラック。ワールドカップのようなジャンプセクションや激下りといった縦の動きは殆ど無いが、狭い木々の間をロス無く正確なライン取りで走るにはテクニックが必要なコースである。シクロクロスの経験がある自分にとっては、こういった正確なライン取りが求められるコースは得意意識があるので、試走してみてすぐに自分向きのコースだと感じた。

今週はワールドカップのヨーロッパラウンドに向けてかなり追い込んだ練習を積んできたため、このレースを迎えるにあたっては万全の体調ではなく、まだ疲労が抜け切れていないと感じていた。今できる最大限のパフォーマンスをレースで発揮すること。順位に関わらず、ワールドカップのためにもしっかりと追い込み切ったレースをしてゴールしようと決めていた。

一列目からスタート。反応は良かったのだが、直後の右コーナーでイン側に少し追いやられてしまい、加速のタイミングが遅れてしまった。どの選手もシングルトラックに入るまでに少しでも順位を上げようとガンガンと踏み込んでくるため、スタートからかなりのハイペース。2周目まではなかなか周りのペースに合わせることが出来ずに辛い走りが続いた。順位は11~13番手程。それほど悪くない位置で粘れているが、集団に乗り遅れて単独での走行になってしまっていることが辛い。シングルトラックが多くて前の選手が見えづらいコースであるため、ペースを落とさずに走ることが難しかった。

単独での走行ではあるが、レース中盤になってだんだんと身体も動くようになってきた。集中力を切らさずに下り区間でも大きなミス無く走れている。去年までは苦手意識があった下りだが、今年は安定して走ることが出来ていて、海外のレースであっても下り区間で前走者とのタイム差を詰めるなど勝負ができるようになってきた。

そして最終周回。ようやく20秒ほど前に選手が一人見えてきた。現在の順位は11位。あの選手に追い付いて競り勝ちトップ10でゴールすることを目標にする。コース序盤の長い登りで5秒差まで詰めて、シングルトラックの下りで追い付いた。後ろについて最大の難所であるジープロードの登りに入る。ここはかなりの斜度がある上に路面が崩れ易くてタイヤがスリップしないようにトラクションをかけながら登るのが難しい。後ろに付いて走るのは不利なセクションであるがプレッシャーをかけるために、あえて前には出なかった。そして斜度が少し緩んだところで前に出て一気にアタック。5秒程の差をつけてシングルトラックの下りに入る。ここでも少しではあるが差を広げることができ、下り切ってからはゴールに向けて全力疾走。レース後半でもしっかりと身体が動いていることに練習の成果を感じた。最後まで追い込み、出し切ってゴール。なんとかトップ10に入ることはできた。スタートの出遅れが響いてU23クラスでは4位と不本意な結果ではあるが、中盤からは決して悪い感覚ではなかったので、気持ちよくレースを終えることができた。

6位であった前回のポルトガルカップではコースが深い泥のコンディションであったため、コーナーでタイヤを滑らせて苦戦している選手の隙をついて序盤から順位を上げていくことができた。しかし今回のように完全なドライコンディションでのレースとなると、まだまだトップの選手達と比べるとスタートからの爆発力が劣っていることを強く実感させられた。じわじわと前に上がるような走りではなく、とにかく一瞬の隙をついて前に出られるようなパワーが必要。普段の練習から意識していきたい。

ただ今回のレースを走ってみて、これまでよりも改善されてきていることも多いと感じた。特に下り区間では今回のレースで前の選手に離されてしまうといったことは一度も無かったし、逆に最終周回では下り区間を使って勝負に出ることができた。これは海外レースを走り始めたばかりの頃の自分を考えれば大きな成長だと感じるし、これからもっと磨きをかけて自分の武器にしていきたい。

さて、今週末からはワールドカップでのヨーロッパラウンド。チェコ、ドイツでの二連戦が始まります。おそらく全7戦のワールドカップの中でも、このヨーロッパラウンドが最もレベルの高いレースとなると思うので、ここでこそしっかりと結果を残したいと思います。

応援とサポートのほど、宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ     SHIMANO XTR
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム               SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ           SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                KOOFU  スペシャル・チームカラー(U23チャンピオン仕様)
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア           Wave One レジェフィット

サングラス               OAKLEY Racing Jacket
         レンズ positive red

サプリメント        SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
               ピットインリキッド
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

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