大会名: Windham
Pro XCT(UCI High-Class)
開催日: 2017年8月12日
開催場所: アメリカ・Windham
カテゴリー: UCI
High-Class エリート男子
リザルト: 16位
天 候: 晴れ
コースコンディション: ドライ&一部ウェット
カナダでのワールドカップから中5日で迎えた今レース。
アメリカでの国内シリーズ戦となるレースで、UCIクラスはワールドカップに次いで高いHigh-Classに設定されている。25位以内にUCIポイントが与えられる上に、先週のワールドカップよりも選手の数と力量はかなり下がるため、ポイント獲得のために非常に大事になってくるレース。ワールドカップではポイントは獲得できたが、内容としてはまともに競り合うレースすらできなかったので、アメリカでは北米遠征の締めくくりとして結果と内容ともに充実したレースをしたいという強い意気込みで臨んだ。
コースは過去にワールドカップで2度走ったことがあって経験済み。前半はひたすら長いジープ道の登りと難易度は高くないが体力は削られるような短いシングルトラックが続き、後半は山頂から一気に駆け下りてくるハイスピードで長いダウンヒルが続く。ダウンヒル区間にはロックセクションも含まれており、突入スピードが速いためにバイクが暴れやすい。繊細なバイクコントロール技術というよりは豪快に突っ込む度胸が必要なコース。一気に登って一気に下ってくるコースであるため、登りか下りのどちらかのスピードが劣っているとラップタイムが上がらない難しいレイアウト。
今回は時差ぼけも完全に取れていたので、レース3日前にはナショナルチームのメンバーと一緒にかなり追い込んだメニューで身体に刺激を入れることができた。スタートは2列目と好位置に並ぶことができたため、ポイント獲得のために前半から飛ばしていくイメージを高めていく。
スタートループ+5周回のレースが定刻通り12時半にスタート。今シーズンは特に不調が続いているスタートであったが、今回はかなり良いスタートを切ることができた。先頭パックの後ろに付け、トップ10付近でスタートループをこなしていく。登りが長いコースということもあって優勝候補の選手が出だしは若干牽制しているようで、集団は比較的落ち着いたスピードで登りをこなしていく。自分もレースの流れに乗れたことで良いペースで走れているが、登り途中にあるシングルトラックやコーナーの立ち上がりでの加速に付いて行けずに先頭からは離されてしまった。それでもまだ10番台前半の位置に付けることができているので、今日はかなり調子が良い。下りのロックセクションでは石が滑ることを警戒して減速し過ぎたことでタイムをロスしてしまう。そしてここで開いた前走者との差を詰めるためにスピードを上げてバイクの動きが雑になったことで機材トラブルを起こしてしまった。20秒ほどロスして順位は20番手ほどに下げ、非常に勿体無いことをしてしまう。しかし前走者との差は見えやすいコースであったこともあり気持ちが切れることはなく、すぐに順位を取り戻していく。
特に登りの調子が良くて、集中して力を発揮できていた。下りをもっと思い切り攻められれば更なるポジションアップが可能であったが、滑りやすいロックセクションでのバイクコントロールがうまくいかず、最後までスピードを上げることができなかった。下りを得意としている選手の中には登りはイーブンペースで走って体力を温存し、下り区間で思い切り攻めてタイムを縮ませてくるような走り方の選手も多かった。そのために日本のレースとは全く違った勝負展開になっていくことが面白く、とても刺激を受けた。こういった走り方を身につけていくには、普段からXCOコースでの練習だけでなく、常設されたDHコースのようなところで下りに特化した練習をしていく必要を感じた。長い下りを速く走るには登りとはまた違った体力や集中力が必要になってくる。日本に帰ってから早速取り入れていきたい。
最終周回まで少しずつ順位を上げていき、16位でフィニッシュ。
UCIポイントを10P獲得することができた。
今持っている力を全て出し切り、満足のいくレース内容であった。特に最近不調が続いていたスタートを上手く決められたことが嬉しい。レースの3日前にしっかりと追い込めたことが今回の結果に繋がったと思うので、これからのシーズン後半戦も同じルーティンで進めていくようにしたいと思う。
今回の北米遠征は自分にとって非常に価値のあるものとなりました。
これからの毎日を少しずつ確実に成長する日々とできるようにしていきたいと思います。
この遠征の機会を与えて下さったチームとスポンサー様、そして応援いただいた方々に感謝しています。本当にありがとうございました。
次戦のレースまで一ヶ月ほど開くので、しっかりとトレーニングを重ねてシーズン後半戦に向けて準備していきたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時
使用機材
シューズ
SHIMANO S-PHYRE XC9
ヘルメット Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ Kabuto PRG-5(レッド)
Legge
Fit Pro
Jawbreaker(PRIZM ROAD)
レース前:ピットインエネルギージェル
栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
レース中:SAVAS VAAM
レース後:リカバリーメーカーゼリー
グラフィック
プルオーバータイプ(ポルカドットブラック)
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