2018年8月23日木曜日

第18回アジア競技大会:レースレポート


大会名:            18回アジア競技大会
開催日:   2018821
開催場所:  インドネシア・Subang
カテゴリー: エリート男子
リザルト:       6位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよ迎えたアジア大会。チーム、スポンサーを始めとする沢山の方々の支えがあったからこそ、日本代表としてこの日を迎えることができた。自分にとっては2回目のアジア大会であるが、前回大会以上に日本代表としての自覚と責任を感じていた。絶対にメダルを取って日本へ帰りたい。自分自身の心からの目標がそうであるし、内容よりも結果が全てのレースであることは理解していた。そしてこの日が来ることをとても楽しみにしている自分がいた。

21日の決戦に備えて5日前にインドネシアに入る。時差は2時間しかないために睡眠もいつも通りにしっかりと取ることができ、過酷かと想像していた気温も日本に比べれば涼しいと感じるほどで快適に過ごすことができた。順調に最終調整を重ねていきながら身体にしっかりと刺激も入れ、あとは2日前から始まる公式練習でコースをしっかりと覚えるだけ。そのタイミングで急に身体に異変が起きた。朝起きた瞬間から身体がだるく、高熱と吐き気で全く動けない状況。食あたりになってしまった。予定していた公式練習にも行けず、何よりもこのままでは出場すら危ぶまれる。スタッフの方々に懸命に介護して頂き、幸いにも翌日には熱や吐き気は治まった。レース前日の試走では身体がとても重く感じたが、明日にはもっと回復するはずだと信じてコースを頭に叩き込むことに集中した。乾き切ってパフパフな砂地になっている箇所が多くてタイヤを取られやすいが、極端に長い登りや激坂は含まれておらずにレイアウトしては悪くないコース。空気圧は1.3barまで下げて突き上げの激しい固い路面に対応した。

そして迎えたレース当日。身体のだるさも無くなり、自信を持って走れる状態にまで回復することができた。ただ脱水気味であることは間違いないので、午後のレースに備えて小まめな水分補給を心がける。面倒を見て頂いた医者と朝食会場で目が合い、自分が元気に朝ご飯を食べている姿を見てニカッと笑ってくれた。ここまで支えてくれた方々のためにも、今日は絶対に自分のベストを尽くそうと心に誓う。

Photo by たなちゅーさん

一列目からスタート。カザフスタンの選手が飛び出し、自分を含む6名ほどの2位グループが形成される。パックの人数が多いほどミスが出やすいので、できるだけ前方に立ってレースを進める。自分一人で集団を千切ってカザフスタンに追いついてしまえれば一番良いのだが、そこまでの脚が無くて逆に平坦区間で風除けに使われてしまいそうだったので、2位パックの2〜3番手をキープして1周目を終える。7周回と長丁場のレースなので冷静に。

Photo by たなちゅーさん

2周目。イランの2人の選手達は互いに声をかけ合いながら走っていて、チームでメダルを狙いに来ているのが伝わってくる。しかし5月のアジア戦でも2位であったエースと思われる選手が不調であるのかパックから遅れがちで、それを待つためにもう一人のイラン選手が意図的にペースを落とす動きを繰り返す。このままではカザフスタンとの差も開いてしまうので、自分も先頭に立ってペースをキープしながらレースを進める。そんな時に後方で3選手が絡む落車があったようで、2位パックは自分とイラン、中国の3名に減った状況で3周目へ入る。


Photo by 猪俣さん

メダル獲得のために今が動く時と考え、登りでペースを上げるが振り切れない。逆に中国の選手が猛然とペースアップし、これまでとは全く違うスピードに対応できずに離されてしまう。さらに後方からもう一人の中国選手にも追い抜かれ、4番手に後退してしまう。ここが踏ん張りどころと頭では理解していても動かない脚に悔しさを感じる。

Photo by たなちゅーさん

4周目、ガクッとペースが落ちた自分をイランの選手が抜いていく。さらに下りで砂地に前輪を取られて落車してしまい、もう一人のイランの選手にも追いつかれる。厳しい状況であるが、ここで気持ちが切れたら全てが終わってしまう。自分を鼓舞して一旦は遅れかけたイランの選手に合流。5位パックとなってラスト2周へ。懸命に食らい付くが、だんだんと体に力が入らなくなってくる。レースに必要なエネルギーと水分量を確保できていなかったツケがここに来て回ってきている。しかしこの大会にかけてきた想いを全てぶつけて終わりたい。前を向いてプッシュしていくが、1度離されたイランの選手に追いつくことはできず、6位でレースを終えた。


Photo by たなちゅーさん

自分の力は全て出し尽くしたレースだった。直前に大きく体調を崩してしまったことは本当に悔やまれるが、今回の結果に大きく影響するものでは無かったと思う。メダルが取れなかったこと、そのために必要な積極的なレース展開を自ら作れなかったことは、自分の実力が不足していたということに他なりません。大事なレースが終わった今こそ、これまで自分が正解と信じてやり続けてきたレースへのプロセスを変えるべきだと感じています。僕はレースに向けてなんのストレスもなく集中できる環境や、海外レースの経験をたくさん与えてもらっています。それでも停滞してしまっている今の状況を打破するために、一番重要な練習方法を変えていかなければいけません。そのために動き始めたいと思います。
Photo by 猪俣さん

そしてアジア大会を終えて最後にもう一度感謝の言葉を。ご支援頂いたチームとスポンサー、現地で心身ともに支えてくれた雷太さんとバスさん、マッサーの穴田さん、万全の体制で日本から送り出して頂いた小林監督、そして応援して下さった全ての皆様に感謝です。全てが僕の力になりました。もっと強くなって必ずリベンジします。4年後と言わず、残り僅かとなってきた今年のMTBシーズンで、これから迎えるシクロクロスで、そして残り2年を切った東京五輪に向けて、今の悔しい想いを力に変えて、僕は必ず強くなります。

本当にありがとうございました。

TEAM BRIDGESTONE Cycling
沢田 時



使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

サスペンション  SR SUNTOUR AXON

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto フレアー ジャパンチームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(レッド)
                                   (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ソックス        Wave One (http://www.wave-one.com)         
         
サングラス              OAKLEY (http://jp.oakley.com
         FieldJacketPRIZM TRAIL
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                            レース中:VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO プルオーバー (https://www.haloheadband.jp
         


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