2013年9月2日月曜日

2013 世界選手権 レースレポート


大会名:   UCI MTB WORLD CHAMPIONSHIPS 2013
開催日:   2013830
開催場所:  南アフリカ・Pitermaritzburg
カテゴリー: U23
リザルト:     47位(−1ラップ)
天 候:   曇り→雨
コースコンディション: ドライ→ウェット

今年も世界選手権の日を迎えた。もちろん今シーズン一番の目標としてきたレースである。
ジュニアカテゴリーの時から世界戦を経験してきて、今年は3年目。U23カテゴリーでは初挑戦となる世界選手権であった。

今シーズンからU23カテゴリーとなって、これまでワールドカップを3回経験してきた。しかしその中で、自分がイメージして臨んでいた結果は一度も残すことが出来なかった。中には調整が上手くいかずに実力を出し切れなかったレースもあるが、U23カテゴリーに上がってからはベストの体調でレースに挑んでも結果が出せないというレースが続いている。もちろんその原因は自分の根本的な実力不足にあることは分かっている。しかし実力が発揮できたのに結果が付いてこないということほど選手として悔しいことはない。またジュニアカテゴリーの時は自分のベストの走りさえ出来れば、ある程度の位置で走ることが出来ていたため、正直今の状況を受け入れることは苦しかった。

しかし、いくら悩んだところで僕に出来ることは自分を信じて努力を続けていくことしかないのだ。U23一年目の自分はまだまだ努力の時間が足りていない。将来世界のトップ選手になりたいのであれば今この時を頑張るしかないのだ。そう気持ちを切り替えて、世界選手権に向けて準備を進めてきた。時間はないが、やれることはやろうと。あとは自分の力を信じて精一杯レースを走るだけ。そういう気持ちで南アフリカにやってきた。

金曜日のレース本番に向けて、火曜日からコース試走を行なう。噂に聞いていた通り、Pitermaritzburgのコースはとてもテクニカルでハードなものだった。路面自体は固く締まっていて木の根っこも殆ど無くて走り易いのだが、至る所にある人工的なロックセクションが本当に難しく、一瞬の判断ミスが即転倒に繋がるような危険なセクションばかりであった。徐々にコースには慣れて、ほぼ自分の想い通りのラインで走れるようにはなったが、今年のオフシーズンの間には集中的に下りに特化した練習をしなければいけないと感じた。今のXCはコース自体もどんどんテクニカルになっている上に、一周の距離が短いため、それだけテクニカルセクションをクリアしなければならない回数が多い。また一区間の登りの時間もそれほど長くないために、登りが強い、パワーがあるだけでは絶対に上位には絡めない。ダウンヒルパートの重要性を再認識させられた。

前週にかなり追い込んだ練習をしてきたため、いかにその疲労をレースまでにとるかが重要であった。日本チームのスタッフの方々の万全のサポート、特にマッサーの田崎さんに毎晩ケアして頂いたことで、レース前日にはかなり脚が軽くなってきたことを実感していた。
ぞしてレース当日。朝のアップ、スタート直前のアップ共に好調。自信を持ってスタートラインに付くことが出来た。今回は3列目からのスタート。

ペダルキャッチは上手くいき、前の選手と詰まること無く順調に漕ぎだす。このままいけると思ったのだが、おかしい。脚に上手く力が入ってこない。どこかスカスカしている感じで周りのスピードに付いて行けない。一気にポジションを下げてしまう。こうなると渋滞に巻き込まれて前に上がることが出来ない。ようやく選手の動きが流れ出して登りに入ると、調子良く踏んで行くことはできた。少なくともこれまでのWCで感じたような、登りでパワー負けしている感じはしない。少しずつ順位を上げいき、40番台まで上がったが、既に前に見える選手はほとんどいない。だんだんとこの位置で走っている自分に対して悔しさがこみ上げてくる。今日の自分は決して悪い体調でなかったのにスタートの失敗によって全てを失ってしまった。これが今の世界のXCレースなんだと改めて感じた。

5周目、最終周回に入れるかギリギリの所であることは分かっていたので、前に選手は見えないが全力で走る。しかし焦りからか最後のロックセクションでタイヤを滑らせコントロールを失い、大きく転倒。これによってバイクも少しトラブってしまい大きくタイムをロスしてしまった。そして最終周回に入ることが出来ず、80%ルールでカット。完走できなかった。

スタート。。。やはりこれが僕にとって一番の課題であることは間違いない。XCレースは最初の半周でほぼ順位が決まってしまうといっても良い。ここを改善すれば一気に今の状態から抜け出すことが出来ると確信している。

やることは沢山あるのだが、まずはシンプルにスタートを決めるということだけに集中したい。その上で自分がどの位置でフィニッシュできるのかもう一度挑戦してみたい。

チャンスはあと一度。2週間後のWC最終戦に向けて、もう一度集中し直します。
まだシーズンは終わっていない。最後まで全力で戦い、納得の結果で締めくくりたいと思います。

これからも応援とサポートの程、宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク        ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル          SHIMANO PRO シマノプロ
ステム            SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト     SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ       SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット        KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ     KABUTOOGK

ソックス        Wave One

サングラス        OAKLEY Racing Jacket

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                  ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500。 


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