2013年4月15日月曜日

クロアチア・レースレポート...2つあります!


大会名:   XCO Premantura UCI
開催日:   2013/4/13
開催場所:  クロアチア・Premantura
カテゴリー: アンダー23(エリートと混合)
リザルト:        16位(アンダー23では5位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

シーズン前に今年のレースカレンダーを見てから、この遠征をずっと楽しみにしていた。
金曜日の早朝にマルセイユ空港を出発し、クロアチアに到着。初めて訪れる国だ。そこからレンタカーで約350km移動し、イストリア半島の南、Premanturaに到着。
午前中は少し雨が降っていて肌寒く感じたが、晴れ間が見えるに連れて気温も上がって来た。今回も海のすぐ横がレース会場で、気持ちの良い風が吹いてくる。夕方からコース試走を開始した時には、雨の影響は殆ど無く、ドライコースになっていた。一周5km、長い登り下りは無いが、コースの大半が小さい岩に覆われているため滑り易く、脚を使うコースに感じる。細かいアップダウンを繰り返すコースが自分は好きで、身体の感覚もとても良いので、試走していると自然とスピードが上がってくる。とても良い印象でコース試走を終えた。夜も移動の疲れがある分、明日のレースのことも特に意識せず、しっかりと睡眠をとることが出来た。

そしてレース当日、土曜日。13時からのスタートに合わせて準備を進めていく。昨日の試走の感覚から身体の調子がいいことは間違いないので、朝起きた瞬間から気合いが入っている。
一周5kmのコースを6周回のレース。スタート位置はそれほど良くなく、70人の選手の中の5列目程であったが、スタート1分前に左側にスペースを見つけたので、す〜と前に進んでいって3列目に割り込んだ。スタート前にホテルで去年のレースの模様を映した動画を見ていたのだが、スタート後すぐに集団の右側で落車が起きていたので、一番左端に並ぶようにした。スタート前から既にレースは始まっている。
スタート位置に付いて、もう一度今日の目標を確認。UCIポイントを獲得出来る15位以内に入ること。そして何よりも、頭と脚に焼け付くような一生忘れられないようなレースをすること。

目の前の選手が落車しないことを祈りながら、ピストルの音で一斉にスタート。やはり右側で落車があったようだが、見ている余裕はもちろん無い。追い抜くスペースを見極めながら、他の選手達と肩とハンドルをぶつけ合いながら走る。道幅が狭く、路面が荒れているので、かなり激しいスタートになっている。一周目からコースの至る所に、前を走る選手の自転車から飛んでいったと思われるボトルが転がっていた。それほど自転車への衝撃が激しいコースである。追い抜けない区間では、出来るだけ前の選手にぴったりと張り付いて隙を窺いながら、呼吸を整えることに集中した。開けた場所に出ると、そう遠くない位置に先頭集団と第2集団が見える。自分の順位は15~20位くらいか。スタートは成功したと言っていい。ここから更に上げて行かなければならない。
2周目に入り、2〜4人程のパックで走る。心拍数はMAXに近い値を示しており、自分にとっては辛いペースであるが、必死に食らいつく。3周目も周りの選手は入れ替わっているが、同じような展開。ペース自体は辛いが、調子が良いのでどこか余裕というか、冷静さが残っているのを感じる。少し順位も上がって来ているようだ。
4周目、ここから一気に苦しくなってくる。一緒に走っていたパックから千切れて単独になった瞬間、後ろから追い上げて来た2人の選手に勢いよく追い抜かれる。精神的にもとても苦しい場面であったが、ここでこの2人にも置いて行かれては更に失速してしまう。ここが勝負所。平坦区間で踏みまくってなんとか追い付いた。そして5周目へ。SAVASピット イン リキッドで補給をとって後半戦へ入っていく。3人パックの中の2番手をキープし、登り下り共に前の選手と全く同じラインで走るようにする。MTBレースで余裕が無い時に一番楽な走り方だ。とにかく目の前の選手から離れないことに集中した。いつの間にか後ろの選手は千切れていて、2人のパックになっていた。しかし自分も石の浮き出たキャンバーセクションでミスをして離されてしまう。単独になって最終周回へ。
身体は4〜5周目に比べると少し余裕が出て来た。このまま誰にも抜かれずゴール出来るかと思ったが、後ろから勢いよく1人の選手に追い抜かれる。先月のポルトガルでのレースと同じような展開だ。海外のレースだと特に、最終周回に異常にペースが速い選手が必ずいる気がする。あっという間に離されてしまい単独でゴールへ向かう。自分の力は出し切った。まさに頭と脚の両方に焼き付くようなレースであった。

ゴール後に順位を確認すると16位。あと少しのところで目標に届かなかった。しかしアンダー23の選手の中では5位であり、これは大きな自信になる。あともう少し、レース中盤に粘れる力があればトップ10も可能だと思う。来週はポルトガルで同じUCIカテゴリー1のレースがあるが、そこでは15位ではなくトップ10を目標にしようと思う。

次戦も頑張りますので、宜しくお願い致します。
 
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大会名:      REKREATIVNI MINI MARATON

開催日:   2013/4/14
開催場所:  クロアチア・Premantura
カテゴリー: アンダー23(混合レース)
リザルト:        6位(アンダー23では3位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

クロアチアのレース2戦目は、25kmのコースを一周するマラソンレース。
前日のXCレースと違いUCIカテゴリーのレースではないが、良い練習になることは間違いないので参加することに。
30分程かけて自走でレース会場へ向かいながらコンディションをチェックする。やはり昨日のXCレースの疲れがあるので脚は重いが、想像していたほどは悪くない。また昨日のレース後は腰に激しい痛みがあって、クールダウンペースでも自転車に乗れないどころか、前に屈むことすら苦痛であったのだが、どうやら今日は大丈夫そうだ。
今日のコースについての情報は何も無いが、どうやら海のすぐ横をスタートして海の横のトレイルを走りながら、街の中心部に戻って来てゴールするらしい。スタート地点に行ってみると、予想以上にローカルな雰囲気だ。スタート前になっても昨日のような緊迫した雰囲気にはならない。エリート男女にマスター、ジュニア、ホビークラスの選手も一緒にスタートするので、軽く100人を超える選手が集まってくる。とてもリラックスした雰囲気だが、昨日のレースでトップ10に入っている選手も走るため、先頭集団のペースが速いことは間違いない。先頭に食らいついて行くために2列目に並んでおいた。

そしてスタート。いちおう先導してくれるバイクはいるのだが、おそらく誰もコースがよく分かっていないために、それほどペースは速くない。3番手で走って様子を窺う。街中を走りながらオフロードに向かっているようだ。とにかくコースの先を見るようにして、コースミスと無駄なライン取りをしないように心がけた。街中の鋭角な右コーナーを抜けると、なんと先導のバイクが転倒していた。先頭集団の選手の間で苦笑いが起きる。もちろんそのままレースは続き、オフロードに入る。やはりオフロードの中では位置取りが非常に重要なため、ペースが上がっていく。自分の位置は7番手ほど。シングルトラックの登りに入ると、脚の疲労を感じる。7番手で登りきって、砂利道のフラット区間へ。先頭集団は5人で、少し距離がある。自分と同じ位置にいた選手とパックになり、まずは先頭集団から落ちて来た一人をパス。さらに後ろから2人の選手が追い付いて来て、自分を含む5人の第2集団が形成された。フラット区間が終わると、いつの間にか昨日のXCレースと同じコースを走っている。しかも岩の浮き出た一番キツかった登り区間だ。昨日のリベンジだと思いながら走る。その後もしばらく同じような登りが続き、ずっとこんなコースだったらどうしようかと心配になって来たところで、再びハイスピードのフラット区間に入る。小さな登りはあるが、すべてスピードを生かして登り切れる程度。ここまでずっと高速レースで、平均スピードが20kmを超えていることは間違いない。マラソンレースと言っても、かなり短い時間のレースになりそうだ。
長い登り下りが無いため、第2集団の5人でばらけること無くずっと走り続ける。出来るだけ2番手の位置をキープするようにした。先頭だとコースが分からないためにコーステープを探すことがストレスになるし、あまり集団の後ろを走っていても前の選手のミスに巻き込まれる可能性が高くなる。2番手で走れば前の選手のタイヤの滑り具合から危険なコーナーも把握出来るため、一番ストレスが少ない。レース後半までこの位置をキープして、ゴールが近づいて来たところで先頭に出て、この集団のトップでゴールする作戦だ。脚の調子はとても良く、登り下り共に良く走れている。だんだんとゴールの街が近づいて来た。メーターをチェックすると、残り3kmほど。先頭に出てペースアップを開始。ここから先は絶対に先頭を譲らない。コースの先を先を見ながら攻めて行く。しかし、開けた草原のような場所の十字路で、いきなりコーステープが消えた。仕方なくストップして、他の選手と相談して真っすぐじゃないかと言うことで、しばらく進んで行くとコーステープを発見。レースは仕切り直しだ。
先頭に立ってゴールがある街に入る。観客の多さからして、ここが最終コーナーではと思った瞬間、スプリントが始まっていた。右側から一人抜かれる。同じアンダー23の選手で一番負けたくなかった選手だ。一瞬の隙をつかれてしまった。6位でフィニッシュ。

ゴール後、6位入賞ということで表彰式へ。
久しぶりに賞金も手にすることができて嬉しい。
この2日間は手応えを感じるレースをすることが出来た。
2週間後にまたクロアチア遠征があるので、そこでは今回のレースで負けた選手にリベンジしていきたい。アジア選手権まで一ヶ月を切り、毎週あるレースでモチベーションを上げていきながら、さらにコンディションを高めていきたいと思う。

応援とサポート、宜しくお願い致します。
 
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル                  SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                      SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト       SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ         SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット              KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ      KABUTOOGKPRG-1

ウエア          Wave One

サングラス              OAKLEY Radar

サプリメント       SAVAS(株式会社明治)
                             ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500

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