2017年4月24日月曜日

UCI Class1 Coupe de Japon#1 八幡浜:レースレポート


大会名:         UCI Class1 Coupe de Japon#1 八幡浜
開催日:   2017424
開催場所:  愛媛県八幡浜市 市民スポーツパーク
カテゴリー: エリート男子(U23クラスと混走)
リザルト:        総合2位(エリート1位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよ待ちに待ったMTBシーズン開幕の日を迎えた。
2月にシクロクロスシーズンを終えてからの約2ヶ月間、この開幕戦である八幡浜大会での優勝を直近の目標と定めてトレーニングに励んできた。ボリューム重視の練習をじっくりと重ねながら途中に高強度な合宿を3回行なうことで調子を徐々に引き上げ、心身ともにレースを走るのが非常に楽しみなコンディションに仕上がっている。

昨シーズンのシリーズチャンピオンとして今年のゼッケンナンバーはNo.1であるが、スタートは2列目からであった。去年全日本選手権を欠場した影響で今は手持ちのUCIポイントが少ないため、UCIクラス1レースであるこの八幡浜で勝ってポイントを大量獲得することは僕にとって非常に大きな意味がある。

集中力を高めて号砲と共にスタート。しかしいきなりクリートキャッチを失敗してペダルを踏み外す痛恨のミス。大きく出遅れてグラウンド区間を抜ける時は20番手付近であったと思う。100mほどのアスファルトの直線では先頭付近の選手の間で若干の牽制が入ることは分かっていたので、その間に猛ダッシュをかけて少しでも前に上がっておく。前半に高速のダウンヒル区間が続くので、後ろにいて落車に巻き込まれでもしたら取り返しのつかないことになりかねない。なんとか7番手まで上がり、先頭が見える位置で下り始められた。ペースは速くは感じずに余裕で着いていけるが、登りに入るまでは追い抜く場所がないので無理はせずに前走者に着いていって息を整える。登りに入ったところですぐに順位を上げ、桜坂までには先頭に合流できた。この桜坂がコース上で最もキツい登り区間であるので、登り終えると自然と先頭集団が形成されていた。チームメイトの平野選手、弱虫ペダルの前田選手、スペシャライズドの平林選手、そして僕の4人。2周目、3周目を終えても4人のパックは崩れずにレースを進めていく。後続の選手も距離は近いが、先頭を走る余裕があるのはこの4人だけに感じた。

登りに強い平林選手と平野選手はコース後半の桜坂からの登りが速い。前田選手はホームストレートから続く平坦区間でのスピードがあるので、登りで数秒遅れても復活してくる。自分は昨シーズンの一番良かった時と比べると身体のキレが足りず、他選手を圧倒できるセクションをなかなか見つけることが出来ない。唯一つづら折れの登りでは若干抜け出せるが、その後の桜坂で平野選手たちに追いつかれてしまう。そして段々と余裕がなくなってきた4周目の桜坂で平野選手がアタック。これには誰も反応できず一気に10秒ほど差が開く。5周目のコース前半で少し距離を縮めたが、桜坂からの登りで再び距離が開いてしまう。前田選手はパンクで脱落し、平林選手との2位パックでファイナルラップへ。先頭の平野選手とは20秒ほど。追いつくのが厳しい状況ではあるが、可能性を信じて踏み続ける。たとえ追いつけなくても全ての力を出し切った上での平野選手とのワンツーフィニッシュには大きな意味がある。アスファルトの直線で平林選手を振り切り、単独で先頭を追いかける。

しかしここで先頭を走っていた平野選手が落車し、思わぬ形で先頭に立つことになった。そして後ろから再び平林選手が追いついてくる。レースは半周を残して2位争いから優勝をかけた一騎打ちへと変わる。この展開で負けるわけにはいかない。得意なつづら折れの登りでペースを上げて、差が開いたことを確認。桜坂に入るまでにさらにペースを上げて距離を開きたかったが、急にペースを上げたことで脚が攣る寸前のギリギリな状態。桜坂は最後のパワーをふり絞って登り切り、平林選手との距離は開いたように見えた。平林選手が絶対に諦めない心の持ち主であることは良くわかっているので、下りに入っても安全策は取らずに攻め続ける。ここまでくれば絶対に勝ちたい。しかしそれでも、、最後の激登りを前に差を詰められて追い抜かれてしまった。この登りで開いた数秒を詰めることができなかった。2位でのフィニッシュとなった。

最後に訪れた優勝のチャンスを、非常に悔しい形で逃してしまった。身体のコンディションはこれまでの春先に比べれば格段に良いが、まだ絶好調とは言えない状態であることも分かった。練習を順調に重ねていても、レースを走らなければ分からないことは多い。6月までは連戦が続くので、体調管理に気をつけて、しっかりとコンディションを引き上げていきたと思います。

たくさんの応援をして頂き、ありがとうございました!
そしていよいよ開幕した2017年のMTBシーズンも宜しくお願い致します!

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

写真は春日部写真店さんより頂きました!

使用機材
バイク       ANCHOR XR9http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(レッド)
                                    (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         Legge Fit Pro
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM TRAIL
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                      レース中:ヴァームウォーター
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(ブラックタイダイ)