2017年1月24日火曜日

UCI Cyclo-cross World Cup - Hoogerheide:レースレポート


大会名:            UCI Cyclo-cross World Cup - Hoogerheide
開催日:   2017122
開催場所:  オランダ・Hoogerheide
カテゴリー: エリート
リザルト:        51位(+4:16
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよヨーロッパ遠征が始まった。
こちらで参戦するレースは2戦。ルクセンブルクで開催される世界選手権とその前週に開催されるオランダでのワールドカップ最終戦である。

日本では味わえないコースの難易度とレース強度に少しでも体を慣らしておくために、世界戦の前に一度ワールドカップを走っておける意味は大きい。Hoogerheideは僕が高校生の時に初めて走った海外のレースであり、今年で5回目の参戦となる。そのためコースの特徴はよく理解しているが、今年は例年になく天候が良いために泥の路面は出現せずに、硬く地面が締まった超ハイスピードコースに仕上がっていた。とは言っても完全なドライコンディションではなく、いくつかのコーナーは芝がめくれて非常に滑りやすくなっている。日本では突入スピードを落として丁寧にクリアすれば良いコーナーも、こちらのレースでは躊躇なく突っ込んでいかなければあっという間に置いていかれてしまう。もちろん転倒すれば身体、機材ともに大きなダメージを負うが、リスク覚悟で攻めていくしかない。

初めてのエリートクラスでのワールドカップ参戦。もっと殺気立った雰囲気かと思っていたが、意外にもスタート前には談笑してリラックスしている選手も多い。これまで僕が走ってきたジュニア、U23のクラスと比べると選手全員が国際レースに慣れていることがよく分かった。僕自身も緊張を感じることなく、ほぼ最後尾の位置からスタート。第1コーナーではアウト側にいたため、前の選手に大きく詰まることはなく順調にコースイン。コーナー、そして直線ともにずっとアタックをかけているかのようなハイペース。僅かなミスで開いた前走者との差を埋めるのはとても難しいが、ミスを恐れてスピードを落とすのはもっと良くない。

順位は抜かれた分は抜き返すといった感じで、なかなか大きくジャンプアップはできないが、集中して走ることができていた。去年のHoogerheideでは1周目のあまりのハイペースに身体が対応できずに2周目から脚が止まってしまったが、今年はしっかりと対策を練ってトレーニングを積んできているために身体はキツイながらもレッドゾーンにはならずにきちんと動く。特にコースの最後の長い階段セクションとバイクに飛び乗ってすぐに全力で加速するこちらの選手の走りに対応できていたことに成長を感じた。階段セクションで集団から遅れると、その後の長いホームストレートを単独で走ることになってしまうためにスピードが上がらず脚も大きく消耗してしまうことになる。

レース序盤は40番台の5人パックで展開できていたが、滑りやすいコーナーで僅かに開いた差を詰めることができずにこのパックから脱落してしまう。単独で走り続けるのが一番良くないので、後ろのパックが追いついてくるのを一旦待ってからレースを進めていく。身体はとてもキツイが、集中できていてレースを楽しむことができている。ゴールまで同じパックの選手と争いながら、51位でフィニッシュとなった。

ほぼミスなく力を出し切っての51位という順位に改めてワールドカップのレベルの高さを感じた。エリート初戦で完走できたことは嬉しいが、やはりもっと上の位置でレースを進めてみたいという欲が出てくる。世界戦では一つでも前の順位、パックで走れるようにしっかりと準備していきたいと思います。

日本チャンピオンジャージを着ていることは、ヨーロッパでは本当に価値のあることなんだと感じました。ファンからの注目、そして応援の数は凄かったです。
もっともっと走りで目立てる選手になっていきたいと思います。

日本からの応援、ありがとうございました!
今週末の世界戦も宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

Photo by Takumi Naruse

使用機材
バイク       ANCHOR CX6http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO DURA-ACE Di2 9070シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  SFG-1(ブラックレッド)
                                    (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         クロススーツ
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(Polka dot Black


2017年1月18日水曜日

関西シクロクロス#9 堺大会:レースレポート


大会名:            関西シクロクロス第9戦 堺大会
開催日:   2016115
開催場所:  大阪府・堺浜グリーン広場
カテゴリー: C1
リザルト:        優勝
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

関西クロス第9戦 堺大会に参戦してきた。
世界戦遠征前最後となる国内でのレースということでコンディションはまずまず。まだ練習の疲労は完全には抜け切れていないが、かなり力はついてきていると感じている。

堺のコースは平坦基調でコーナーが多いためにタイム差を付けることはできても広げていくことが難しいコース。さらに竹之内選手とU23チャンプの横山選手が参戦するということで、接戦になることが予想できた。コース後半に登場する3回の砂セクションは、距離は短いながらも突入スピードが速いためにミスが出易く、勝負の鍵を握るポイントである。それに加えて今回のレースでは風が非常に強く吹いており、追い風区間と向かい風区間のインターバルを上手く処理する能力も必要であった。

一列目からスタート。反応とペダルキャッチは完璧だったものの、第一コーナーでアウト側に膨れすぎてしまい2番手の位置。後方スタートである竹之内選手と横山選手に脚を使わせるために、コース中盤で先頭に立って積極的にペースを上げていく。すでにすぐ後ろには竹之内選手が追いついてきている。3つ目の砂セクションと向かい風区間でペースを上げてみると少し距離が開いた。この区間で差が開くということは、今日最も力があるのは自分だと確信。そう簡単にタイム差は開かないのは分かっていたが追いつかれてしまうのも勿体無いので、ゴールまで単独で逃げ切ろうと決意した。竹之内選手とのタイム差は5~10秒あたりでずっと進んで行くが、こういったミスの許されない状況でも全日本の時のように冷静に走ることができていた。ラスト3周からはラップタイムを上げることもでき、最後は9秒差で逃げ切ってトップでフィニッシュ。久しぶりの接戦を心から楽しみ、満足いくレースをすることができた。

世界戦に向けてコンディションは順調に仕上がっていることを確認できて嬉しい。
自分史上最強の状態で世界に挑めるように、さらに高めていきたいと思います。

世界戦でも応援のほど宜しくお願い致します!!

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時


写真は高木さんより頂きました。
いつもありがとうございます!


使用機材
バイク       ANCHOR CX6http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO DURA-ACE Di2 9070シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ゼナードCV スペシャル・チャンピオンカラー
グローブ     Kabuto  PRG-5(ブラックレッド)
                                   (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         クロススーツ
         
サングラス            OAKLEY (http://jp.oakley.com
         JawbreakerPRIZM ROAD
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         グラフィック プルオーバータイプ(Polka dot Black


2017年1月9日月曜日

関西クロス#8 希望ヶ丘大会:レースレポート


大会名:            関西シクロクロス第8戦 希望ヶ丘大会
開催日:   201718
開催場所:  滋賀県竜王町 希望ヶ丘文化公園
カテゴリー: C1
リザルト:       優勝
天 候:   雨
コースコンディション: ウェット

2017年最初のレース、関西クロス第8戦希望ヶ丘大会に参戦してきた。
年末年始も順調に練習を重ねて体調が上がってきていることを感じていたため、この地元でのレースを楽しみにしていた。

希望ヶ丘のコースはアップダウンがあるものの整地された砂利道が大半を占めるためにハイスピードなレースを想定していた。そしてスタート1時間前から冷たい雨が降り始め、気温はそれほど低くないもののレース中の体感温度は相当低くなることが予想できた。世界戦前に体調を崩すわけにはいかないので寒さ対策は万全に。ウエイブワンのシクロクロス用ワンピースであるクロススーツは防寒性に優れているために今日のような悪天候の際には非常に心強い。ヘルメットはエアロヘルメットで空気穴の少ないZENARD-CVを選択。その下にはHALOのアンチフリーズスカルを被って頭を濡らさないように心がけた。

一列目からスタート。やや出遅れたもののすぐにトップに立って第一コーナーに突入。このコーナーが雨の影響で予想以上に滑りやすくなっていて大きくタイヤを滑らせたが、なんとか足をついて転倒は免れた。その後も先頭でレースを進めていくが、予想以上に路面が滑りやすくてドライタイヤではまともにグリップさせることができない。ドタバタした走りになりながらも登り区間で2位以降の選手を引き離し、2周目のピットエリアでマッドタイヤを履いたバイクに交換。その後は順調に周回を重ねていき、独走態勢となった。寒さでDNFの選手が続出する中、最後までラップタイムを落とさずに走り抜き、9位の選手までを周回遅れにしてトップでフィニッシュ。2017年最初のレースを優勝で飾ることができた。




走っている時の感覚としては寒さの影響もあって脚が重く感じたが、レース中のパワーデータは満足する数値を出せていた。年末年始にハードな練習を重ねた効果が出てきていることを確認できて嬉しい。引き続き体調管理は万全に行ないながら、世界戦に向けて仕上げていきたいと思います。


たくさんの応援ありがとうございました!
そして2017年も宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

写真はKikuzoさんより頂きました。
いつもありがとうございます!

使用機材
バイク       ANCHOR CX6http://www.anchor-bikes.com

コンポーネンツ   SHIMANO DURA-ACE Di2 9070シリーズ (http://www.shimano.co.jp
シューズ         SHIMANO  S-PHYRE XC9

ヘルメット                Kabuto ZENARD-CV スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  SFG-1(ブラックレッド)
                                    (https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア        Wave One (http://www.wave-one.com
         クロススーツ
         
サングラス        OAKLEY (http://jp.oakley.com
         RedarEVPRIZM TRAIL
        
サプリメント     SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
                                 SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp
         アンチフリーズスカル