2013年4月29日月曜日

XCO CROATIA CUP VODICE 2013:レースレポート



大会名:   XCO CROATIA CUP VODICE 2013
開催日:   2013/4/28
開催場所:  クロアチア・Vodice
カテゴリー: アンダー23(エリートと混合)
リザルト:     9位(アンダー23では4位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

人生2度目、そして今月2度目のクロアチアにやってきた。
金曜日に朝一番のフライトで出発。前回のクロアチア遠征は空港から遠い会場であったので移動が大変であったが、今回は空港からたったの60kmほど。飛行機が早い時間であったこともあり、朝の10時には到着。移動の疲れを抱えること無くレースに挑めそうだ。

今回レースが行なわれるのはアドリア海沿いのVodiceという町。昔はこの辺りはイタリア領であったらしく、街の雰囲気は映画「紅の豚」そのままの景観だ。とても美しい町でバカンスに訪れている外国人も多い。金曜日は休養日であるので、自転車は組み立てただけでトレーニングは行なわず、少し街を散歩したりしながらゆっくりと過ごした。今週も連戦の疲れが溜まっていて火曜日、水曜日の練習は全く冴えなかったが、木曜日の追い込み練習は割りと良い調子と感覚でこなすことができた。そして今日(金曜日)の休養日で、身体が一気に回復してきているのを感じる。

土曜日。午後から雨が降る予報であったので午前中のうちにコース試走を行なった。レースの日も雨であるならばマッドコンディションのコース状態で試走をした方が良いが、明日は晴れの予報であり気温も高いのでコースはドライコンディションに回復するはずだと判断。

1周5.2kmのコースで、前半は農作業道を使った砂利道の登りが続き、海が見下ろせる山頂まで登ったところでシングルトラックに入って行く。全体的にテクニカルなセクションはないが細かい石が多いのでタイヤが流れ易く、スピードを出して走ると難しいコースだ。登りもそれなりに斜度があるところが多く、下りで得たスピードをいかに殺さずに登りに入れるか、またその時に最適なギヤ比の選択が出来ているかが重要になってくるように感じた。

そして日曜日。いつものようにレーススタート1時間前からウォーミングアップを開始する。コースオープンになっていたので、路面状態を確認するために1周だけコース試走へ。やはり雨の影響は全くなく、むしろ少し土が締まったことで昨日よりも走り易く感じた。石が少なくて少しでもトラクションがかけやすいライン、フロントギヤをアウターからインナーに換えるポイントを頭に叩き込んだ。今回の目標はシングルリザルト(9位以内)に入る事であり、この目標は自分にとってぎりぎり達成できるかどうかといったところ。チェーントラブルやパンクを起こすと確実に無理なので、いつも以上に気を使った。アイウエアは普段のMTBレースではRadarの調光レンズを使うことが多いのだが、今回は日差しが強烈なためRacing Jacketのブラックレンズを選択。紫外線からくる疲労を防ぐためだ。

スタートラインには5人ずつしか並ぶことが出来ず自分は5列目。最初のコーナーまで50mほどの距離しかなく、さすがにこの位置だと厳しいので、とりあえず5列目の一番左端に並んでおいた。ここであればスタート直前に左手のフェンスとの隙間を縫って前の列に割り込んでいけるだろう。

狙い通りスタート30秒前に3列目に割り込み、ピストルの音で一斉にスタート。最初のコーナーには一番滑りにくい理想のラインで突入できた。多くの選手が砂利の路面にタイヤを滑らせている。後ろにいるのは危険だ。ポジションを上げるべくダブルトラックの農道で全力でペダルを踏み込んだ。あっという間にポジションを上げて、先頭の選手に追い付いた。そのまま先頭集団で走行。自分は5番手であるが、やはり先頭のペースは速くてシグルトラックの登りに入ると若干距離が空いてしまう。一周目は第2集団の先頭6番手で通過。先頭集団とはそれほどの距離は無いが、追い付くのは難しい。第2集団の3人で走る。

身体の調子は決して悪くはないが、絶好調であった先週のレースに比べると心拍数が5拍ほど低く今ひとつパワーが出てこない。早くも身体に余裕が無いのを感じる。登りで小さいミスを連発してしまい、少し前の2人に差をつけられた状態で3周目へ。10秒も無いほどのタイム差だが、下りと平坦区間で踏み込んでも縮まらない。ここで6位パックである第2集団に復帰出来れば、シングルリザルトでゴールできる可能性が一気に高まる。頭では分かっているのだが身体が動いてくれない。

8番手単独になってしまい4周目へ。そしてコース後半で後ろから集団で選手が追い付いてきた。これは予想していた事なので驚かなかったが、数えると3人もいる。ということは少なくてもこの集団の2番手でゴールしなければシングルリザルトは達成出来ない。スタートから無理をしてきたことで身体に余裕は無い。このままずるずると抜かれて11位になっても不思議じゃない状態であった。いったん補給をとって折れそうな心を奮い立たせる。とりあえずこの集団の先頭を走り続けること。他の選手も余裕は無いはずなので、テクニカルなセクションでミスをして離れていく可能性はあるはずだ。

そして5周目に入る。テクニカルな登りは丁寧にこなすのではなく、スピードの緩急をつけてパワーをかけて登るようにする。その方が後ろの選手がミスをし易いかと思ったからだ。下りはコースの先をみて、直線のスピードよりもコーナーをスムースに繋いで行く事を意識する。ぴったりと一人の選手が着いてきている気配を感じるが、振り返ると残りの2人とは少し距離が開いてきている。ここが勝負所だと思い、最終周回のことは気にせず全力でペダルを踏み込んだ。後ろの選手は僕のことをぴったりとマークしていて前に出てこない。おそらく最終周回でこの選手には負けてしまうだろうが、それは仕方ない。今は出来る限り後ろの2人との距離をあけておく必要がある。

そして2人のパックで最終周回へ。コース前半の一番脚にくる登りでずっと後ろにいた選手が前に出てきた。もう対応出来る脚が残っていない。一度下りで追い付いたが、再びシングルトラックの登りに入ると離されてしまった。9番手単独に。ゴールまで残り2km。どうやらこのままゴール出来そうだが、もう体力の限界を超えている。今までも2分の1の確率で脚をついているコース上で一番斜度がある登り坂を最後は乗車でカッコ良くクリアしたかったのだが、挑戦すると確実に脚をつると思いランニングでクリアのはずがそのランニングで両モモがつった。一瞬、脚が棒のようになり止まりかけたが、なんとか自転車に飛び乗り無理矢理脚膝を曲げてペダルを回す。下りもペダルの上に立つとつりそうだったのでシッティングでこなす。
そしてゴールへ。
UCIカテゴリー1で初めてのシングルリザルト。なんとか目標を達成することが出来た。

今回9位に入ったことでUCIポイントを12ポイント獲得。これで目標であった「ワールドカップ開幕までにUCIポイントを20ポイント獲得」を達成する事ができた。これは今年から出来た新たなルールで、UCIポイントが20ポイント未満の選手はワールドカップでは自国の代表ジャージを着用しなければならなくなったのだが(去年まではチームジャージでも黙認されていた)、今年がアンダー初年度の僕は当然シーズン開幕の時点でポイントはゼロ。しかし3月のポルトガルで1ポイント、先週のポルトガルで8ポイント、そして今回の12ポイントによって合計21ポイントとなり、本当にギリギリであったがワールドカップ開幕に間に合った。
今年のワールドカップもWAVEONEに制作して頂いているブリヂストンアンカーのチームジャージで走ることが出来る。この事は本当に嬉しい。


連戦で疲れが溜まっているため今週はレースには出場せず、アジア選手権に向けたトレーニングに専念します。
5月は中国でのアジア選手権に、ドイツとチェコでのワールドカップ2戦と勝負の月です。
このUCIカテゴリー1の大会の連戦で得た経験と自信を武器に戦っていきますので、
応援とサポートのほど宜しくお願い致します。
 
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク        ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ    SHIMANO XTR
ホイール       SHIMANO XTR
ハンドル                   SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                       SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト        SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ          SHIMANO SH-M315E

フォーク       SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット                KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ        KABUTOOGKPRG-1

ウエア            Wave One  Legge Fit Pro 半袖ジャージ

サングラス                OAKLEY Racing Jacket

サプリメント         SAVAS(株式会社明治)
                              ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500。 


2013年4月27日土曜日

クロアチア。。。再び!!!

最近、飛行機を使っての遠征が続いてます。
今月2度目のクロアチア遠征。
なんだか4月はクロアチアとポルトガルとフランスを行ったり来たりしてるな。。。
旅の目的は毎度同じ、UCIカテゴリー1のXCレースに出場するためです。

格安航空の朝6時半発という格安らしいフライトに合わせて(関係ないか)、4時起床。
8時にはクロアチアに到着しました。地球は狭い。。。。
ZADAR空港から60kmほど南下したVODICEという町にやってきました。



アドリア海が美しい。。。
紅の豚そのままの景色です。 



今日は休養日なんですが、早く着いて暇なので少し会場の下見に。


町を少し抜け出すと「MTB →」「MTB←」っていう分かり易〜い看板があるので、
迷うこと無く会場に到着。。。おっ、誰もいないがコーステープは貼ってある。。。

あれ?MTBコースなのに車で入れる!?っていうかずっとこんな道が続いてるぞ。。。



ただの農作業道をひたすら登って行く、、、横はオリーブ畑です。
写真のようにテクニカルさのかけらも無いというか、そもそも車で登れてる時点で(汗)





さすがにここは車じゃ無理なんで、歩いて登りました。
ここも決してテクニカルじゃないですが、ここまでずっとだらだら登ってるので、
レースの時は岩を乗り越えるのがしんどそう、っていうか面倒くさくなりそうだ....




頂上はキレイでした。VODICEの町が一望できる。
ちなみにレース中は最大心拍数に達するであろうポイントですww
レース中は風が強いな〜ぐらいの感想(ため息?)しか出てこないでしょう。



このあと続いていた下りは今日は見てませんが、
おそらく同じようなジープ道だと思われます。

........。

う〜ん、なんというか、、、
これでUCIカテゴリー1のコースなのかと疑問に感じてしまいました。
これなら日本のコースの方がよっぽどテクニカルだと思います。

UCIカテゴリー3の八幡浜のコースの方がずっと造り込まれたコースのように感じるし、
観客も集まってて盛り上がってそうですが......。

いったいUCIカテゴリーの基準ってなんだろうと考えてしまいました。
これは去年から感じていましたが、カテゴリー1のレースであるからといって、
いつもコースがテクニカルで観客沢山で大盛り上がり!というわけでは無いんです。

やっぱり、、、、
カテゴリー1のレースを開催するには、お金が必要なんだろうな〜と。
この町はバカンスに来てる人が沢山いて、レストランのマダムも英語ぺらぺらだったし、
なんか儲かってる感じがする。。。

日本にも良いトレイルが沢山あるのを知ってるだけに、
なんだか悔しく感じてしまいました。


まあ僕が求めているのはレベルの高いコースではなく、レベルの高いレースなので、
どんなコースでも全く問題ないのですが。

今回こそはカテゴリー1レースでのトップ10入り、
UCIポイントと賞金獲得目指して頑張ってきます!

レースは日曜日です。
日本から応援宜しくお願いします!

2013年4月25日木曜日

Legge Fit Pro半袖ジャージ


今日はブリヂストンアンカーチームのウエアをサポートして頂いている、
WAVEONEの新作ウエア、Legge Fit Pro半袖ジャージの紹介をしたいと思います。

WAVEONEの新モデルということで気になってる方も多いと思いますが、
このウエアは良いですよ!! おすすめです。


まずは写真で。アンカー仕様はこんな感じです。




写真では大きさが分かりにくくて申し訳ないのですが、これでMサイズです。

正直、最初にこのジャージを見た時は
サイズが小さすぎるのではないかと心配になりました(汗)


実際に着てみると首周りのファスナーが苦しく感じ、
着丈も以前のレジェフィットジャージよりも短くなっているので、
これは本当にMサイズなんだろうかと何度もサイズを確かめました...。

少し.....いや、かなり心配になりながらも、、、
Legge Fit Proを着ての初のトレーニングに出発。


あえてMTBよりも乗車姿勢が深いロードバイクに乗り、試してみることに。
そしてハンドルを握って前屈みの姿勢になった瞬間、実感しました。



あ。。。これは自転車専用のウエアだと。。。(当たり前ですが...)



まず直立姿勢では短すぎるように感じていた着丈の短さ。
乗車姿勢では全く気になりません。
それどころか、背中のポケットが高い位置になったことで、
補給食類をポケットからスムースに出し入れ出来るようになりました。


そのポケットも、重いものを入れても垂れ下がってくることが無く快適です。
後日MTBでのトレーニングでも着用しましたが、
オフロードの下りでのポケットの揺れ具合が、今までと全く違う...
MTBだとあのポケットの揺れはかなりストレスになっていたのですが、
仕方のないことだと諦めていました。これには本当に驚きました。

次にファスナー。
直立姿勢だと苦しく感じましたが、
乗車姿勢時ではファスナーを上まで上げていても全く苦しくない。
ウエアが身体にフィットしているので、片手でファスナーの開け閉めが行なえました。
またファスナーを全開に下げて走ったとしても、
風によるばたつきは最小限に抑えられると思います。

そしてLegge Fit Proの特徴であるカットオフの袖口。
肩周りのストレスが少なくなったように感じます。
また僕としては袖が長くなったことで、腕の日の丸マークも大きくなり、
特に嬉しく思ってます!


着丈についてはもう少しだけ長くても良いかな?という印象はありますが、
自転車に乗っている時は全く気にならないレベルです。


例えばサイクリングイベントなどでずっと自転車に乗っているわけでない場合は、
直立姿勢が多くなるので、僕なら従来のレジェフィットジャージを選択すると思います。
ただレースであれば、間違いなくレジェフィット プロを着用します。
より自転車での乗車姿勢に合わせて作られたウエアだと感じています。



名前も入れてもらっています。




7月の全日本選手権で勝利し、
日本チャンピオン仕様のLegge Fit Proを作ってもらうことを目標にしたいと思います!

新しいウエアを頂くと気が引き締まります。
今週のクロアチア、5月のアジア選手権、ワールドカップに向けて気合い十分!

2013年4月23日火曜日

Portugal Cup - XCO:レースレポート


大会名:   Portugal Cup - XCO
開催日:   2013/4/21
開催場所:  Rio de Mouro
カテゴリー: アンダー23(エリートと混合)
リザルト:        11位(アンダー23では6位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

先週に引き続きUCIカテゴリー1のXCレース。
先月も訪れたポルトガルに再びやって来た。

金曜日の深夜に会場近くの町に到着し、土曜日の朝から早速コース試走を行なう。
斜度が急勾配なコースで、試走のペースだと登りではずっとインナー・ローで走らなければならないほど。下りは特にテクニカルではないが、スピードを出すと所々に前転の危険があるセクションがあるので油断ならない。また全体的にコース幅が狭く、ラインが一本しかないコースのため、スタートが非常に重要になってくるように感じた。前を走っている選手が見えにくいコースでもあり、スタートで失敗すると後ろから追い上げて行くのは難しくなるに違いない。スタートが全てと言ってもいいだろう。

しかしコースよりも気になったのは身体のコンディション。先週のクロアチアで2レースをこなした疲れが完全に抜けきっていないのと、ポルトガルまでの長い移動によって脚がとても重く感じる。コース試走は2周だけにし、あとは軽いギヤでゆっくりとロードを走るようにして、これ以上脚に疲労を残さないようにした。今週は日曜日のレースまでにギリギリ脚が回復するように練習を調整してきたつもりであったが、明日までにコンディションは整うだろうか。身体の回復力を信じて、ホテルに戻ってからはゆっくりと過ごした。


そして日曜日。昼過ぎに自走で会場に到着。しばらく車のなかで待機して、レース1時間前になったところでウォーミングアップを開始。脚にはまだ若干の重さが残っているが、昨日と比べたらずっと軽くなっている。ダッシュを数本こなすと心拍数もしっかりと上がってきたので、安心してスタートラインに並ぶことが出来た。今回は3列目からのスタート。70人を超えるライダーがいるので、スタートで失敗すると取り返しのつかないことになる。普段のレースよりも緊張しているのを感じる。

笛の音でスタート。クリートキャッチも成功し、最初のコーナーにも理想のラインで進入できた。左側で落車が起きているようだが、巻き込まれること無くシングルトラックに入って行く。急勾配な登りでも脚に余裕がある上に、呼吸も乱れていない。どうやら調子はいいようだ。ポジションを上げながら一周目を完了して14位。
2周目からは12位のパックで走る。集団のメンバーは頻繁に入れ替わっていくが、3周目も変わらない展開。レース中盤を過ぎたが、今までのレースでは感じられ無かった余裕があり、落ち着いてレースをこなせている。
4周目から10位の選手に追い付いて、4人のパックになってレースを進めて行く。ロードレースのように前の選手にぴったりと着き過ぎるとラインが見えずにミスをし易くなるし、あまり間を空けていても後ろの選手に割り込まれてしまう。前の選手との微妙な間隔を保ちながら走ることに集中する。今年からエリートクラスでレースをするようになったことで、集団内で走る技術は去年よりも確実に向上して来ているように感じる。ジュニアの時はワールドカップクラスのレベルのレースでしか味わえなかった、集団内での激しい位置取りが必要とされるレースを今は毎週のようにやっているためだろう。

そして3人のパックで最終周回へ。さすがに身体はキツい。気温も高いので、いつも以上に汗が吹き出てくる。集中力は切れていないが、コース上で一番斜度がキツい登り坂で脚をついてしまい、前の選手から離れてしまった。しかし自分のミスによって後ろの選手も脚をついたため同様に離れていく。内心ラッキーな展開だと思いながら単独で前の選手を追いかける。それほどの距離はなく、ダンシングで一気に追い付こうとしたとたんに脚がつりそうなり、慌ててシッティングに切り替える。下りでペダルの上に立っているだけでもつりそうだ。こうなると後ろの選手との差が気になってくる。疲労と焦りから、下りで転倒してしまった。慌てて自転車に飛び乗る時にチェーンが外れているのが見えたが、乗車しながら直すことが出来た。後ろの選手も視界に入ってこない。ラスト1kmを全力で追い込んでゴールへ。11位でフィニッシュ。UCIポイントと賞金を獲得することが出来た。


あと少しのところでトップ10入りを逃したことは悔しいが、今回は先週以上に納得のいくレースだった。最終周回に疲労のピークがくるように、うまくペース配分しながらレースを展開し、今までのように後半に失速するようなレース展開から抜け出すことが出来た。このことは大きな自信につながるし、練習の成果が出ていることが分かり満足している。


今週は再びクロアチアに行き、UCIカテゴリー1のレースを走ります。
今回達成出来なかったトップ10入りを目標に頑張ります。
応援とサポート、宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク        ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル            SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト       SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ         SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット              KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ      KABUTOOGKPRG-1

ウエア          Wave One    Legge Fit Pro 半袖ジャージ

サングラス              OAKLEY Radar

サプリメント       SAVAS(株式会社明治)
                  ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500。 


2013年4月15日月曜日

クロアチア・レースレポート...2つあります!


大会名:   XCO Premantura UCI
開催日:   2013/4/13
開催場所:  クロアチア・Premantura
カテゴリー: アンダー23(エリートと混合)
リザルト:        16位(アンダー23では5位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

シーズン前に今年のレースカレンダーを見てから、この遠征をずっと楽しみにしていた。
金曜日の早朝にマルセイユ空港を出発し、クロアチアに到着。初めて訪れる国だ。そこからレンタカーで約350km移動し、イストリア半島の南、Premanturaに到着。
午前中は少し雨が降っていて肌寒く感じたが、晴れ間が見えるに連れて気温も上がって来た。今回も海のすぐ横がレース会場で、気持ちの良い風が吹いてくる。夕方からコース試走を開始した時には、雨の影響は殆ど無く、ドライコースになっていた。一周5km、長い登り下りは無いが、コースの大半が小さい岩に覆われているため滑り易く、脚を使うコースに感じる。細かいアップダウンを繰り返すコースが自分は好きで、身体の感覚もとても良いので、試走していると自然とスピードが上がってくる。とても良い印象でコース試走を終えた。夜も移動の疲れがある分、明日のレースのことも特に意識せず、しっかりと睡眠をとることが出来た。

そしてレース当日、土曜日。13時からのスタートに合わせて準備を進めていく。昨日の試走の感覚から身体の調子がいいことは間違いないので、朝起きた瞬間から気合いが入っている。
一周5kmのコースを6周回のレース。スタート位置はそれほど良くなく、70人の選手の中の5列目程であったが、スタート1分前に左側にスペースを見つけたので、す〜と前に進んでいって3列目に割り込んだ。スタート前にホテルで去年のレースの模様を映した動画を見ていたのだが、スタート後すぐに集団の右側で落車が起きていたので、一番左端に並ぶようにした。スタート前から既にレースは始まっている。
スタート位置に付いて、もう一度今日の目標を確認。UCIポイントを獲得出来る15位以内に入ること。そして何よりも、頭と脚に焼け付くような一生忘れられないようなレースをすること。

目の前の選手が落車しないことを祈りながら、ピストルの音で一斉にスタート。やはり右側で落車があったようだが、見ている余裕はもちろん無い。追い抜くスペースを見極めながら、他の選手達と肩とハンドルをぶつけ合いながら走る。道幅が狭く、路面が荒れているので、かなり激しいスタートになっている。一周目からコースの至る所に、前を走る選手の自転車から飛んでいったと思われるボトルが転がっていた。それほど自転車への衝撃が激しいコースである。追い抜けない区間では、出来るだけ前の選手にぴったりと張り付いて隙を窺いながら、呼吸を整えることに集中した。開けた場所に出ると、そう遠くない位置に先頭集団と第2集団が見える。自分の順位は15~20位くらいか。スタートは成功したと言っていい。ここから更に上げて行かなければならない。
2周目に入り、2〜4人程のパックで走る。心拍数はMAXに近い値を示しており、自分にとっては辛いペースであるが、必死に食らいつく。3周目も周りの選手は入れ替わっているが、同じような展開。ペース自体は辛いが、調子が良いのでどこか余裕というか、冷静さが残っているのを感じる。少し順位も上がって来ているようだ。
4周目、ここから一気に苦しくなってくる。一緒に走っていたパックから千切れて単独になった瞬間、後ろから追い上げて来た2人の選手に勢いよく追い抜かれる。精神的にもとても苦しい場面であったが、ここでこの2人にも置いて行かれては更に失速してしまう。ここが勝負所。平坦区間で踏みまくってなんとか追い付いた。そして5周目へ。SAVASピット イン リキッドで補給をとって後半戦へ入っていく。3人パックの中の2番手をキープし、登り下り共に前の選手と全く同じラインで走るようにする。MTBレースで余裕が無い時に一番楽な走り方だ。とにかく目の前の選手から離れないことに集中した。いつの間にか後ろの選手は千切れていて、2人のパックになっていた。しかし自分も石の浮き出たキャンバーセクションでミスをして離されてしまう。単独になって最終周回へ。
身体は4〜5周目に比べると少し余裕が出て来た。このまま誰にも抜かれずゴール出来るかと思ったが、後ろから勢いよく1人の選手に追い抜かれる。先月のポルトガルでのレースと同じような展開だ。海外のレースだと特に、最終周回に異常にペースが速い選手が必ずいる気がする。あっという間に離されてしまい単独でゴールへ向かう。自分の力は出し切った。まさに頭と脚の両方に焼き付くようなレースであった。

ゴール後に順位を確認すると16位。あと少しのところで目標に届かなかった。しかしアンダー23の選手の中では5位であり、これは大きな自信になる。あともう少し、レース中盤に粘れる力があればトップ10も可能だと思う。来週はポルトガルで同じUCIカテゴリー1のレースがあるが、そこでは15位ではなくトップ10を目標にしようと思う。

次戦も頑張りますので、宜しくお願い致します。
 
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

大会名:      REKREATIVNI MINI MARATON

開催日:   2013/4/14
開催場所:  クロアチア・Premantura
カテゴリー: アンダー23(混合レース)
リザルト:        6位(アンダー23では3位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

クロアチアのレース2戦目は、25kmのコースを一周するマラソンレース。
前日のXCレースと違いUCIカテゴリーのレースではないが、良い練習になることは間違いないので参加することに。
30分程かけて自走でレース会場へ向かいながらコンディションをチェックする。やはり昨日のXCレースの疲れがあるので脚は重いが、想像していたほどは悪くない。また昨日のレース後は腰に激しい痛みがあって、クールダウンペースでも自転車に乗れないどころか、前に屈むことすら苦痛であったのだが、どうやら今日は大丈夫そうだ。
今日のコースについての情報は何も無いが、どうやら海のすぐ横をスタートして海の横のトレイルを走りながら、街の中心部に戻って来てゴールするらしい。スタート地点に行ってみると、予想以上にローカルな雰囲気だ。スタート前になっても昨日のような緊迫した雰囲気にはならない。エリート男女にマスター、ジュニア、ホビークラスの選手も一緒にスタートするので、軽く100人を超える選手が集まってくる。とてもリラックスした雰囲気だが、昨日のレースでトップ10に入っている選手も走るため、先頭集団のペースが速いことは間違いない。先頭に食らいついて行くために2列目に並んでおいた。

そしてスタート。いちおう先導してくれるバイクはいるのだが、おそらく誰もコースがよく分かっていないために、それほどペースは速くない。3番手で走って様子を窺う。街中を走りながらオフロードに向かっているようだ。とにかくコースの先を見るようにして、コースミスと無駄なライン取りをしないように心がけた。街中の鋭角な右コーナーを抜けると、なんと先導のバイクが転倒していた。先頭集団の選手の間で苦笑いが起きる。もちろんそのままレースは続き、オフロードに入る。やはりオフロードの中では位置取りが非常に重要なため、ペースが上がっていく。自分の位置は7番手ほど。シングルトラックの登りに入ると、脚の疲労を感じる。7番手で登りきって、砂利道のフラット区間へ。先頭集団は5人で、少し距離がある。自分と同じ位置にいた選手とパックになり、まずは先頭集団から落ちて来た一人をパス。さらに後ろから2人の選手が追い付いて来て、自分を含む5人の第2集団が形成された。フラット区間が終わると、いつの間にか昨日のXCレースと同じコースを走っている。しかも岩の浮き出た一番キツかった登り区間だ。昨日のリベンジだと思いながら走る。その後もしばらく同じような登りが続き、ずっとこんなコースだったらどうしようかと心配になって来たところで、再びハイスピードのフラット区間に入る。小さな登りはあるが、すべてスピードを生かして登り切れる程度。ここまでずっと高速レースで、平均スピードが20kmを超えていることは間違いない。マラソンレースと言っても、かなり短い時間のレースになりそうだ。
長い登り下りが無いため、第2集団の5人でばらけること無くずっと走り続ける。出来るだけ2番手の位置をキープするようにした。先頭だとコースが分からないためにコーステープを探すことがストレスになるし、あまり集団の後ろを走っていても前の選手のミスに巻き込まれる可能性が高くなる。2番手で走れば前の選手のタイヤの滑り具合から危険なコーナーも把握出来るため、一番ストレスが少ない。レース後半までこの位置をキープして、ゴールが近づいて来たところで先頭に出て、この集団のトップでゴールする作戦だ。脚の調子はとても良く、登り下り共に良く走れている。だんだんとゴールの街が近づいて来た。メーターをチェックすると、残り3kmほど。先頭に出てペースアップを開始。ここから先は絶対に先頭を譲らない。コースの先を先を見ながら攻めて行く。しかし、開けた草原のような場所の十字路で、いきなりコーステープが消えた。仕方なくストップして、他の選手と相談して真っすぐじゃないかと言うことで、しばらく進んで行くとコーステープを発見。レースは仕切り直しだ。
先頭に立ってゴールがある街に入る。観客の多さからして、ここが最終コーナーではと思った瞬間、スプリントが始まっていた。右側から一人抜かれる。同じアンダー23の選手で一番負けたくなかった選手だ。一瞬の隙をつかれてしまった。6位でフィニッシュ。

ゴール後、6位入賞ということで表彰式へ。
久しぶりに賞金も手にすることができて嬉しい。
この2日間は手応えを感じるレースをすることが出来た。
2週間後にまたクロアチア遠征があるので、そこでは今回のレースで負けた選手にリベンジしていきたい。アジア選手権まで一ヶ月を切り、毎週あるレースでモチベーションを上げていきながら、さらにコンディションを高めていきたいと思う。

応援とサポート、宜しくお願い致します。
 
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル                  SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                      SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト       SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ         SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット              KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ      KABUTOOGKPRG-1

ウエア          Wave One

サングラス              OAKLEY Radar

サプリメント       SAVAS(株式会社明治)
                             ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500